子供のギャンブル、型抜き。
お祭りの屋台でやる小遣い稼ぎの遊び、型抜き。
縁日でやってたトコもあったようだね。
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その歴史は古く、1000年の歴史を持つ。
かの有名な徳川家康も今川家の人質になっていた幼少期、型抜きをしていた。
家康が駿府に帰る際、自分で抜いた型を持ち帰った話は有名である。
んなこたない。(笑)
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型抜き |
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これが型抜きです。
仕入れ値は1箱100枚で600円〜1000円。
1枚6円〜10円ってトコです。
つまり一枚売るごとに90円以上の儲け。
しかし、抜かれれば賞金を払う事に。
最低賞金は300円。
ハイリスクハイリターン稼業です。
一度、抜かれまくってマイナスになり、
しょんぼり家に帰った事があります。
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型抜き菓子 |
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これが型抜き菓子です。
一応、お菓子なんです。
食べられるんです。
別に美味しくないけど。
材料は小麦粉、砂糖など。
粉っぽくて甘い。
それ以上でもそれ以下でもない味。
これを1枚100円で買って、
キレイに中をくり抜くと賞金が貰えるんです。
貰える金額は配当表に書いてあります。
それが型抜き遊びってヤツなのです。
スゴイでしょ?
昭和30年代は賞金じゃなく、賞品だったらしいよ。
紙芝居のおっちゃんが持ってくるものだったとか。
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型を抜く |
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大抵は画びょうを使って抜きます。
ちなみに昭和30年代は画びょうじゃなかったそうです。
当時は手で抜いていたらしいよ。
今でも手である程度まで割る人とかたまにいます。
端っこから徐々に小さくして行く人もいます。
ひたすらなぞる人もいます。
線を刺して割って行く人も居ます。
抜き方も人それぞれだね。
基本的には濡らさなければOK。
濡らすと屋台のオヤジにすぐバレます。
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失敗例 |
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これはコマの型です。
途中までは良かったんだけど、
先が折れちゃったのでこれではダメです。
中の部分が完璧でないと賞金は貰えません。
何気に硬いので加減を間違えるとパキンと割れます。
折れた部分はツバではくっつきません。
アロンアルファもすぐにバレます。
俺も何度もやったからよくわかる。(笑)
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成功例 |
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こうやってキレイに出来れば成功です。
賞金を貰える事になります。
ちなみに左のコマは300円。
右の閉じたカサは800円です。
右の閉じたカサはちょっと前に抜いたものです。
放っておくと色が抜けてくるんだよね。
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配当表 |
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これが配当金額表。
その難易度に応じて賞金の金額が決められています。
一番高いのは右上のダンゴだね。
10000円って。
もし、屋台でこれが抜けたらオヤジに言ってもムダです。
絶対に払ってくれないから。
売り上げがほとんど吹っ飛んじゃうもん。
理由無きイチャモン付けられまくりですよ。
これが抜けたら怖い人に頼んで賞金を請求しましょう。
また、大人数で「抜けてるじゃん!」「賞金出してあげなよ!」と責めるのも良い手です。
それならきっと賞金も貰えると思うよ。
俺は金払いが良いからすぐに賞金をあげます。
多くの人は金のためではなく、名誉のために抜いてるんです。
賞金を受け取る事で初めて『勝ち組』になった実感を得るのです。
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あとがき |
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型抜きエキスパート有也です。
今回の型抜き企画、いかがでしたでしょうか。
型抜き職人の俺としては、いつの時代になっても、この型抜き遊びという日本が誇る伝統文化を残して行きたいと思っています。
今回のこのコーナーは、「世界中のみなさんに型抜きを知ってもらおう」と思い、企画したものです。
前から知っていた方にはあまり面白くないでしょう。
俺の必殺の抜き方とかを見れると思ったでしょう。
必殺の抜き方、確かにありますが簡単には教えられません。
これを知っているだけで3回に2回は抜けます。
俺は既にこれを使ってお祭りの時に稼いでます。
どうしても知りたい人は1万円で教えます。(笑)
配当表は3000円で売ります。(笑)
「守銭奴!」とか「ケチ!」とか言って下さい。
こっちも商売ですからねぇ。ウヘヘ
汚い大人ってイヤーね。(笑)
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