ヒドイ男のキメ台詞。


「ヒドイ男だね。」
そう言われるのが勲章だと思ってた。

 13    元サヤ?
別れた彼女から電話が来て、
「もう一度、付き合えないかな?」と言われた時、
街を歩いてて別れた彼女にバッタリ会って、
久しぶりなのでちょっと話し込んだ末に
「元サヤとか考えてもらえないかな?」とか言われた時には、
俺は必ずノリノリで笑い飛ばしつつこう答える。
 
「ムリムリ〜♪」
 
何らかの原因があって別れたからには
元サヤに戻っても同じ事の繰り返しだからね。
俺は特殊な場合を除いて、基本的に元サヤ反対派だ。
「覆水盆に返らず」ってね。
 
元サヤに戻ったのは後にも先にもただ一度だけ。
俺のたわごとの第一話に書いた通りですわな。
「俺に好きな女が出来たら乗り換える」
という事を条件に元サヤで付き合ってたエミ。
彼女が俺の中で唯一の元サヤ経験ですよ。
元サヤになっても愛は無かったけどね。
一応、形としては元サヤだわな。
 
このセリフ、あえて「ノリノリで笑い飛ばして言う」ってのは
ただのノリだけでこんな風に言ってるんじゃなく、
相手のためを思っての事でもあるんだよ。
ま、多くは語らないけどね。
 
ヒドイ男だと思われてた方がラクですから。
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