季節の一言。


色んな言葉に感じてくれれば光栄です。


53    高熱
 
熱に苦しんで悪夢を見た。
夢から覚めても続く頭痛。
 
それと同時に過去の事を思い出した。
俺が熱を出した時、ずっと看病してくれたあの子。
 
俺がいつでも寝れるように電気を消して
「目を閉じてれば寝れるよ。」
と優しく声を掛けてくれて。
 
熱が引かない俺の額や首を何度も濡れタオルで拭いてくれて
「何か食べたいものある?」
と優しく声を掛けてくれて。
 
何度も何度もキッチンに行ってタオルを濡らして絞ってきて、
俺がその光景を見ていると微笑んでくれて。
 
膝枕も濡れタオルも俺の頭を優しく撫でるその手も、
愛情が感じられてとても嬉しかった。
 
熱のせいか、とても素直な自分と向き合う。
更新日時:
H16年10月25日(月)


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