季節の一言。


色んな言葉に感じてくれれば光栄です。


534    握った手
 
俺をちゃんと男として意識させるための布石としてサッと手を繋ぎ、
こちらの気持ちがバレないように「はぐれんなよ〜。」とか言いながら、
『別に普通の事だろ。』とでも言わんばかりの余裕の表情をしつつも、
心臓をドキドキさせて人ごみの中をひたすら歩いた花火大会の日から数ヶ月。
 
俺の横にはその子が寝ている。
握った手をずっと離さずに。
 
更新日時:
H17年11月20日(日)


PrevIndexNext

[トップページへ]