あの子は笑っていた。
嬉しい事があって笑っていた。
恋人が出来てとても幸せだと笑っていた。
あの子は泣いていた。
不安になって泣いていた。
恋人から愛情が注がれてないと泣いていた。
あの子は怒っていた。
嫉妬をして怒っていた。
恋人のケータイに他の子からのメールが来たと怒っていた。
あの子は呆れていた。
節操の無さに呆れていた。
女たらしの恋人はダメだと呆れた顔で言っていた。
あの子は困っていた。
答えが出ずに困っていた。
優しくしてくれる人と恋人の間でどちらも選べずに困っていた。
俺はあの子に言った。
「感じる事が出来るのは幸せな事だよ。」
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