季節の一言。


色んな言葉に感じてくれれば光栄です。


900    熱病のように
 
彼女の想いなんて熱病みたいなもので
理想の俺を頭の中で愛しているだけで
本当に想ってくれてるわけじゃない
 
そうと知ってはいたはずだけど
実際にそういう節を見てしまうと
なんだかとても虚しく思えてしまう
 
他に男がいても構わない
そんな弱さを責めるつもりなんてないのに
 
彼女の弱さを責めるのは俺じゃない
彼女自身の強さなんだから
 
「好きだよ」なんて言って欲しくない
嘘を吐いてまで一緒にいて欲しくない
 
俺は彼女を求めていた
どこかで強く求めていた
 
彼女の人間性を信頼していた
俺は彼女に心を開いていた
 
そんな歴史はとうに崩れ去って
ガラクタと化したのかもしれない
 
勘違いだったんだ
そう思って先に行くしかない
 
彼女は俺を求めてない
心の底から俺を求めてない
 
それはなんだか自分を否定されたようにも感じた
虚しさと喪失感が滲んできた
 
弱いんだろ
わかってるよ
 
最初からわかってるよ
 
だけど俺を優先して欲しかったんだ
自分よりも俺を優先して欲しかったんだ
 
だからワガママを言ってたんだ
くだらないワガママを言ってたんだ
 
だけど彼女は最後まで自分を守った
見込み違いだったんだ
 
そうさせたのは俺かもしれない
卑怯な俺の仕草かもしれない
 
本当はわかってるんだ
更新日時:
H21年2月2日(月)


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