今日も君は俺を見ない
俺の話に答えるけど気が入ってない
たまに食い違っても気付かない
君にとっては些細な事なんだろう
自分の問題に囲まれて余裕の無い君には
俺の言葉なんて入れる隙間も無い
俺が食い違う話を指摘もせずに
そのまま続けていた話題を終わらせ
君の背中に「先に休むよ」と言ってベッドに入ると
「私もシャワーを浴びたら行くわ」と君は気休めを言う
自分の用を済ませた君は
軽いため息をついて服を脱いで
シャワーを浴びながら
一日を振り返る禊を済ませて
いつものように肌の手入れをして
明日の予定を振り返って
湯たんぽみたいに俺を抱いて眠りにつくんだ
安心しながら眠りにつくんだ
君にとっては些細な存在なんだろう
冬は寒いから独り暮らしも寂しいから
些細な存在が必要なんだろう
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