色んな言葉に感じてくれれば光栄です。
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鋭利
息継ぎをするように
酒をノドの奥に流し込んで
麻痺させた頭を揺らしながら
君を眺めていると
なんだかとても安らいで
なんだかとても眠くなって
触れたい気持ちを抑えて
冷えたグラスに手を添えて
氷が融ける様を
ジッとただ見続ける
死にたいと彼女がつぶやいた
死ぬなよと笑って言った
グラスの冷たさが指を伝って
体の芯に沁みてきた
堪えられなくなって
小指を絡ませた
更新日時:
H22年4月20日(火)
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