季節の一言。


色んな言葉に感じてくれれば光栄です。


992    霧中
 
彼と目が合った事がない
彼は私の目を見ない
 
視点の先はいつも遠くて
私の事は意識に無い
 
いつも私から電話を掛けて
私から誘いを入れて
 
彼は受け入れるだけ
いつも受け入れるだけ
 
 
もし私が「もうやめる」と言ったら
彼は「わかった」の一言で
この関係を終わらせてしまう
 
彼は私を求めてない
だからいつか終わってしまう
 
私が手を離したら
きっと二度と会えなくなる
 
彼の意識にも残らない
きっと忘れられてしまう
 
 
私は愛されてない
必要とされてない
何の価値も無い女
 
それを認めたくないから
また今日も電話を掛けて彼を誘う
 
 
いつか彼は受け入れる事をやめて
誰かの為だけに時間を使うんだろう
 
それまでは側に居たい
出来るだけ側に居たい
 
私にはそれしかできない
 
更新日時:
H23年6月21日(火)


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