俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 246   1996年・17歳のある日
 
−下校中−
 
「あ、有也じゃん。」
「よう。おまえも帰るトコ?」
 
「うん。一緒に帰ろっか?」
「おぉ。そうすっか。」
 
「ところで、おまえ今日なんか予定あんの?」
「ううん、無いよ〜。」
 
「そっか〜。じゃあ着いておいで。」
「ドコ行くの〜?」
 
「イイトコ。」
 
 
−10分後−
 
「着いた〜。ココ。」
「…ホテルじゃん。」
 
「うん。入ろうぜ。」
「なんでよ!」
 
「オマエ、このホテル来た事ある?」
「ううん。無いよ。」
 
「そっか。じゃあ行こうぜ。」
「ヤダよ。」
 
「ちょっと見たいだけ〜。」
「え〜。一人で見てくればいいじゃ〜ん。」
 
「見たいのはおまえの裸だってば。」
「他の女の子に言いなさい。」
 
「まぁまぁ、ゴネんなって。」
「もう〜何にもしないよ?」
 
「はいはい。」
「あ、する気だな?」
 
「ぜ、絶対しないよ〜。」
「怪しい…。」
 
「ちょっと添い寝するだけだってば。」
「寝ないってば。」
 
「違うって。ヒザマクラして欲しいだけだって。」
「わかった。じゃあそれだけね。」
 
 
−30分後−
 
「あ、ダメだってばぁ〜。」
「ん?じゃあ何で抵抗しないの?」
 
 
−20分後−
 
「ねぇキスして。ギュッてして。」
「あぁ。」
 
 
−2時間後−
 
「ねぇ、あの子と上手く行ってないでしょ。」
「・・・なんでわかる?」
 
「つくづく本命には不器用だね有也。でもそういうトコ好きだよ。」
「バレバレか。まぁオマエに隠すつもりもねぇけどな。」
 
 
−5分後−
 
「そっか。大変だねぇ、有也も。」
「まぁ好きでやってるからいいんだけどね。」
 
「とっとと私に乗り換えればいいじゃん。」
「彼氏付きの女を取る気は無いよ。それに同じ学校内は面倒だから。」
 
「それもそうだね。私、彼氏居るんだった。」
「彼は相変わらず優しいか?」
 
「うん。そうだね。私の事、すごく好きみたい。」
「じゃあなおさらだ。俺が取ったら可哀想じゃんよ。」
 
「そうだね。あ、駅着いた。じゃあまたね。」
「あぁ。じゃあな。」
 
 
 
−あとがき−
アイツとはなんだかよくわかんねぇ関係だったな。
友達であり、恋人であり、利用し合う関係であり、語り合う仲間だった。
そう。言うなれば一番の理解者だったんだ。
 
お互いに相手の事はよくわかってた。
だからこそ恋愛に発展しなかったんだろう。
依存した事も一度も無かった。
それで良かったと思ってる。
 
「有也が安定したら結婚するには最高なんだけどね。」
「おまえは頭も良いし、子供に愛情を与え続ける良い母親になれると思うよ。」
 
「私の事をよくわかってる分、ダルイ事は無いしね。」
「そうだな。俺もおまえの事を本気で好きになれば浮気をする事も無いかも。」
 
「ある意味、理想の結婚相手だよね。」
「そうだな。」
 
「でもなんか違うよね。」
「こうやって冷静に言えるって事は確実に違うんだろうね。」
 
 
そんな関係だった。
 
同じ穴のムジナってんだろうか。
自分とよく似てる女には興味を持つがハマらない。
理解者として置いておくのが一番なんだよな。
 
SEXフレンド?
そんな軽い仲じゃなかったよ。
 
 
2004/07/01


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