ざっかけない
[形]ざっかけな・し[ク]粗野である。また、ざっくばらんである。
大辞泉提供：JapanKnowledge
俺はざっかけない食べ物が好きである。
自分が飯を食うだけなのに飾る必要は無いと思ってる。
例えば、飯に味噌汁を掛けて塩コショウを振って食べる。
それだけで味噌味の簡易クッパみたいなもんだ。
すりゴマをかけるとよりクッパに近くなり楽しめる。
鮭おにぎりを丼に入れて梅昆布茶の粉末をふりかけ、湯を注いで食べる。
それだけでそこらの茶漬けよりも美味い。
シーチキンとキムチとマヨネーズを混ぜて飯の上に乗せて食べる。
シーチキンとマヨネーズは普通だ。
キムチとマヨネーズも合う事はわかってた。
なら両方混ぜちまえって事でこの食い方になった。
マクドナルドのハンバーガーにポテトを挟んで食う。
ボリュームの無いものをムリヤリボリュームのあるものにして食うのが美味い。
バンズとパティとピクルスとオニオンとケチャップとマスタードだけじゃ物足りないんだ。
ポテトが入る事で「エサを食う」という感覚になれる。
それによって人間の「気取り」や「奢り」からちょっぴり解放されるバカな気分。
食パンにマヨネーズを塗り、鮭フレークをまぶして食う。
それだけでハム一枚の貧相なハムサンドとはおさらばだ。
食パンに目玉焼きとウインナーを乗せてマスタードをかけて食べる。
トーストは嫌いだ。ボロボロこぼれるし口の中がパサつくから。
食パンにマーガリンを塗り、海苔を張ってしばらく放置する。
海苔がしんなりした頃に食べると不思議と美味い。
海苔がパリパリの時に食っては台無しだ。
食パンにハチミツを塗り、ハムを３枚ほど挟んで食う。
ハチミツの甘さとハムのしょっぱさが意外とよく合う。
インスタントのワンタンスープにチャーハンおにぎりを入れて食う。
それで中華料理の一品を食ってる気分になれる。
食う前から美味い事なんてわかってた。
他人から見れば滑稽で料理とも呼べない「エサ」かもしれない。
しかし、俺はこういうざっかけない食事が好きなんだ。
下品と言われても結構。
俺は高級な料理を食うよりもこっちの方が燃費がいいんだ。
2004/07/17
|
