学校の昼休み。
赤井と有也のいつものバカ話に花が咲く時間。
この日の最初の話題は「WorldDownTown」という深夜番組の話。
一言で言うとダウンタウンの2人がインチキ臭い外国人にからかわれる番組。
「ワールドダウンタウン終わっちゃったな。」
「もっとやってて欲しかったっすね。」
「最後の方に出てきたエディ・マーフィは最高だったぜ。」
「あ〜見てないっすね。見たかったわ〜。」
「あれ、日本語吹き替え版のエディマーフィの声の人だったんだぜ!?」
「そうなんすか?エディマーフィの映画、あまり見た事ないわ〜。」
「何言ってんだ、ビバリーヒルズコップとか有名じゃねぇか。」
「有也さん、そんなの甘いっすよ。」
「え?」
「シルベスター・スタローンの方がスゴイんすから。」
「バカ。エディマーフィには勝てないって。」
「だってスタローンが出演したらラブストーリーが戦争映画になっちゃうんすよ?」
「アッハッハッハ!」
「銃とか撃ちまくりですよ?もう愛とか言ってる場合じゃない。」
「アッハッハッハ!」
「スタローンならエディマーフィにも勝てます。」
「いや、エディマーフィは口が達者で頭が良いからな。スタローンを言いくるめられるよ。」
「スタローンはラブストーリーを戦場にしちゃうんすよ?」
「んな事言ったらエディマーフィだってラブストーリーをコメディにしちゃうぜ?」
「スタローンは叫びながら銃とか撃ちまくりですよ。」
「いや、エディマーフィは挑発してさらに避けるから。絶対に当たらないし。」
「ランボーに出演した時のスタローンは火の着いた矢を放つんですよ。」
「エディマーフィには当たらないから平気。」
「おい、どこ狙ってんだコノヤロ〜。当てて見やがれってんだ〜。(エディマーフィのマネ)」
「スタローンは確実に当てます。」
「あ、確かにエディマーフィは必ずドジを踏む。うーむ。」
「スタローンは試合に負けてインタビューが来てもシカトですよ?」
「え?」
「ウロウロしながら『エイドリアーン!』とかずーっと叫んでんすよ。」
「え?『ロッキー』で?」
「そうっすよ。試合に負けてるくせにキチガイもはなはだしいっすよ。」
「アーハッハッハ!」
「対戦相手より目立っちゃってる。完全なキチガイですよ。」
「アーッハッハハ!苦しいー!」
「ヤツはパーティに出ても出なくても一緒なんすよ。」
「え?今度はナニ?ププッ・・・。」
「ランボーの中でそういうセリフがあるんすよ。」
「何それ何それ!」
『俺は昔から、パーティに出ても出なくてもどっちでも同じ人間なんだ。』
「プッ・・・。ナニナニ?色気のある話が無いって事?」
「そうっすね。それをヒロインに言うんすよ。」
「どうでもいい〜!アッハッハ!」
「で、ヒロインは殺されちゃうんすよ。そんでランボーはキレて皆殺しにするんすよ。」
「アーッハッハッハ!暴れすぎ〜!」
「そういや、ランボーってあんま見た記憶が無いな。」
「ランボーは最初に出てくる村の人たちがランボーを受け入れてくれないんですよ。」
「うんうん。」
「で、なんか知らないけど拘束されちゃうんすよ。」
「うんうん。」
「で、脱出して山に籠るんすよ。」
「うん。」
「で、追っ手が来るんすよ。」
「うんうん。」
「そしたらランボーはそいつら皆殺しにしちゃうんすよ。」
「なんで?捕まっただけで?」
「そうっすね。で、山を降りて村の人を皆殺しにしちゃうんすよ。」
「なんで?完全な猟奇殺人犯じゃねぇか!」
「いや、ランボーはバカだから通じないんすよ。」
「アーッハッハ!」
「どうすか?有也さんもスタローン最強って事がわかりました?」
「あぁ、最強だな。ある意味。」
「エディマーフィにも勝てますよ。」
「いや、エディマーフィもマグナム持ってるから。」
「こっちの方がいっぱい武器ありますよ。」
「エディマーフィはスタローンにこう言うんだ。『おい!なんだアレ!見ろよ!』って。」
「あ、スタローンはバカだから見ちゃう。」
「その間にズドン。」
「あ〜ぁ。スタローン死んじゃった。」
「筋肉バカの末路はそんなもんだ。」
「でもギリで生きてるんすよ。」
「いや、もういい。お腹いっぱい。」
「ヤツが火矢を撃ったら百発百中なんすよ!」
「アッハッハ!」
映画に興味の無い方は是非とも「ランボー」と「ロッキー」と「ビバリーヒルズコップ」を。
2004/10/09
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