会社の先輩、横井さんと仕事中にした会話。
青は横井さんのセリフ。
赤は俺のセリフ。
「女子高生から見ればキミもオッサンだよ。」
「いやいや、まだお兄さんぐらいっすよ。(笑)」
「26じゃオッサンだって。」
「ん〜、でも深い話が出来ないから女子高生はちょっとなぁ。」
「深い話をしなけりゃいい。」
「え〜、付き合うとかなら深い話もしたいっす。それがなきゃイヤだなぁ。」
「相手のレベルに合わせてやればいい。」
「う〜ん、どうだろう。それはちょっとイヤかも。」
そして、この会話の数日後。
横井さんとFAXの仕組みについての話になった。
「FAXってのは送る側と受ける側でまずお互いの自己紹介みたいなのをするんだ。」
「へぇ〜!」
「俺はこんな速度で送る人です、みたいな。」
「ほうほう!」
「で、こんな速度でどう?違うか。じゃあこの速度は?OK?
うん、じゃあこれで送るよ〜。ってなカンジで確認が取れてから送信。」
「へぇ〜!スゲェ!FAXって賢いんだなぁ。」
「速度が速い方が遅い方に合わせてあげるんだ。じゃないと送れないからね。」
「なるほどぉ。」
「人間も同じだよ。赤ちゃんと話す時は赤ちゃんのレベルに合わせるでしょ?」
「そうですね。俺はオモチャのタイコを叩いたりとかします。」
「そうでしょ?それは赤ちゃん相手に深い話なんかしても通じないからだよね。」
「そうですね。」
「だからキミは女子高生と深い話をしようとせずに、相手のレベルに合わせてやるべきだ。」
「あ、そこに繋がるんですか。」
「そこでレベルを落とさないってのは違うでしょ?」
「あ、FAX送信できないっすもんね。」
「そうだよ。」
「そういう事かぁ。」
「そういう事だよ。」
相手のレベルに合わせてやれないのは優しさが足りないのかも。
横井さんはそういうトコを言いたかったんだろうなぁ。
横井さんはいつもはフザけて冗談を言うけど、たまにスゲェ良い事を言います。
う〜ん、この人に仕事を教わる事になって良かった。
俺も普段はこうして口語で書いたりとかして、読み手の事を考えてるけど、
自分の彼女という存在に対してはそこまでの配慮をしてこなかったかも。
うーん、例え話が上手な人はいいねぇ。
勉強になります。
2005/06/18
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