俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 434   神様はいますか?
 
「神様はいますか?」
数年前に相談者にこう聞かれた事がある。
 
俺は即答した。
「居ないよ。」
 
「え〜?なんで?おかしいよ!」
「じゃあなんで居ると思うの?」
 
「私たちがこうして生きてるのは神様のおかげじゃない?」
 
彼女には誰かに擦り込まれた暗示が入ってるようだ。
 
無責任に人の頭の中に暗示をかけんじゃねぇよ。
これだからエセ宗教家は嫌いなんだ。
暗示をかけたら解いてやるのが義務だろうが。
 
これだから弱い人間の心をむさぼる人間は嫌いだ。
無責任に間違った暗示を掛けっぱなしにする。
 
とりあえず笑い飛ばしておいた。
 
「ア〜ッハッハッハ!何の宗教だよオマエ!」
「え〜なんで〜?」
 
「見た事あるの?」
「無いけど…。」
 
「見た事も無いのにどうしているって断言してんだよ。」
「だって、そうしないと説明が付かない事もいっぱいあるじゃない?」
 
「たとえば?」
「霊とかも信じないの?」
 
「信じないね。見た事ないもん。」
「見たって人がいるじゃない。」
 
「人は暗示によって存在しないものを見ることが出来るんだよ。」
「どういうこと?」
 
「目に見えてるモノは全て脳に送られる神経細胞の電気信号による映像だろ。」
「知らない。」
 
「だから脳髄に電気ショックを与えるとそこには無い景色が見えたりする。」
「へぇ〜。」
 
「目に見えるモノだけじゃない。過去に嗅いだ匂いまで感じられるんだぜ。」
「そうなの?」
 
「人間の記憶力ってのは本当はもっとスゴイんだ。霊はその一部だな。」
「知らなかった〜。」
 
「だから、霊はいない。科学的に証明された事も無い。」
「じゃあ神様も?」
 
「居ないね。」
「居るよ〜。」
 
「おまえ、今の知らなかったんだろ?」
「うん。」
 
「じゃあ何で神様がいる事はわかるんだよ。」
「・・・だってぇ、習わないもん、そんなこと〜。」
 
「習わなくても自分で調べろ!俺は小さい頃から疑問に思った事は全て調べた!
 気になったら調べてわかるまで終われねぇだろうが。
 そういうのを調べないヤツが盲目に神を崇めるんだよ。」
「盲目じゃないもん。メンドクサイんだもん。」
 
「じゃあ、オマエには何も語る権利は無い。」
「なんでよ〜。でも神様はいるもん。」
 
「あ、そうだ。神様ってのはね、サンタクロースと一緒。」
「いるでしょう?」
 
「サンタさんはクリスマス島にいっぱいいるね。仕事でやってるらしいな。
 あれ、ポストカードを出すとちゃんと返してくれるんだってな。」
「そうじゃなくて、クリスマスにプレゼントを・・・。」
 
「そうでしゅね〜、サンタさんいましゅね〜。」
「もう!からかわないで!」
 
 
「・・・神なんかいねぇよ、バカ。」
「いるよぉ・・・。」
 
「少なくとも見た人は誰もいない。」
「お告げを聞いた人はいるでしょ。」
 
「お告げをしてるのは本人か、影の支配者でしょ。」
「そんな夢が無いことを・・・。」
 
「オマエはファンタジーの世界で生きていきたいのか。」
「違うけど・・・。」
 
「ナ〜ニが神様だ。居るんだったらオマエも悩んでねぇだろうが。」
「それは私の努力が足りないとか・・・。」
 
「だろ?神様は何もしてくれねぇじゃねぇか。それはなぜか、いねぇからだよ。」
「そんなぁ・・・。」
 
「頭の中で神様作ってるよりも自分を精神的に強くしろ。」
「それはわかってるよぉ・・・。」
 
「物に神様が宿ってると考えて、昔の日本は八百万の神を信仰した。
 そうやって物を大事にする事は素晴らしいと思うがなぁ。
 弱い人間が祈ってすがるだけのクソの役にも立たねぇ神がなんになるんだ!」
「心の支えになってるもん!」
 
「心が弱い事自体が問題なんだよ!それを何で関係無い神に頼るんだ!
 自分が幸せになりてぇなら自分で戦え!他に頼るから弱ぇんだ!」
「それは・・・。」
 
「俺だってなぁ、こうやって強くなるまでには戦ってんだ。
 神様なんかに頼らずに自分で自分と戦ってきてんだ!
 それをほんのちょっとつまずいたからって『お願い、神様』だと?
 そんな事でいちいち存在しねぇ偶像にすがってんじゃねぇよ!」
 
 
発言が既に熱血野郎だ。
久々に熱くなってしまった。
 
 
「私だって・・・辛いんだよ・・・。」
「誰だって辛いことは多少なりともあるんだよ。オマエだけじゃねぇだろ。」
 
「うん・・・。そっか・・・そうだね・・・。」
「あぁ。」
 
「ねぇ、有也さんはどうして神様はいないと思ったの?
 いつから誰にも頼らないくらいに強くなったの?」
 
 
 
 
「…大事なヤツが死んでから。」
 
 
 
 
あの時、俺はあんなに祈ったのに、神は何もしなかったじゃねぇか。
 
俺の命と取り替えろって祈ったじゃねぇか。
 
 
 
アイツを生かしておいてくれって言ったじゃねえか。
 
 
この世に神が居るのなら俺はゼッテェ許さねぇ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
っていうオチだったらドラマチックだけど、そんな事は無かったな。(笑)
 
それに神様は赤井がアイアンクローで倒すはずだぜ?(笑)
俺のたわごと:271「神様VS赤井」参照。
 
 
2006/05/15


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