俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 543   キャバ嬢やホストに憧れるな。
 
昨今はキャバ嬢やホストに憧れる子は多いが、
今回は水商売経験者としてコラムを書かせてもらおうと思う。
 
 
まず、キャバ嬢もホストも一生できるものじゃない。
基本的に経営者以外の者にとっては若いうちにあぶく銭を稼ぐバイトでしかない。
 
仕事は華やかなイメージとは程遠く、毎日は酔っ払いの相手が仕事だ。
酔っ払った客に絡まれたり、酔っ払った客の面倒を見たり、客の吐いたゲロの処理をしたり。
ノルマがある店ではもっと指名を取れとせっつかれたり、ギャラを減らされたり。
 
しっかりとした接客を少しでも考える人であれば、相手の気持ちを読みとる練習にはなる。
また、自分の言葉によって相手の気持ちを誘導する練習にもなる。
コミュニケーション能力が飛躍的に上がるのは水商売のメリットだと思う。
(水商売特有の変な喋り癖も付いてしまう人も多いが)
 
 
何にしても、人が好きじゃないとやれない仕事だ。
そして、向上心が無いと成績も伸びず、ロクなギャラをもらえないのが現実だ。
 
最低保障のギャラなんてのも広告に書いた通りに支払ってるところは少ない。
なんだかんだで経費を差し引かれたりして、フリーターレベルのギャラしか渡さない店もよくある。
 
ヤクザが経営していたり、何らかの形で関わっている店は全体の半数以上だ。
ヤクザじゃなくても、ヤクザみたいな経営者だったりする事はよくある。
ヤクザっぽい素人の方がタチが悪かったりする事もよくある。
 
 
ため息ばかりの毎日を過ごし、その憂さ晴らしでホスト通いをするホステスも多い。
ブランド品を買い漁って、ストレス解消するホステスも多い。
向上心が変な方向に行って、整形に金を費やすホステスも多い。
 
後先考えずに金を浪費して、借金を抱えてバックレるホストも多い。
お客さんの売り掛け(ツケ)を抱えて、店に多額の借金をして、
ヤクザまがいの追い込みをかけられ、地方に逃げるホストも多い。
 
学費を稼ぐつもりでキャバのバイトを始めたのに、店のボーイと出来ちゃった結婚をして、
ロクでもない夫に暴力を奮われたり浮気されて、すぐに離婚するホステスも多い。
 
 
正直、半数以上がロクな人生を歩まない。
それが水商売の現実だ。
 
雑誌やTVでもてはやされるような職業じゃない。
あくまでも裏稼業だという事を知っておいて欲しい。
 
 
軽い気持ちで水商売に入って、いつまでも抜け出せない人はゴロゴロいる。
気が付いた時には引き返せない年齢になり、手遅れになっているんだ。
 
ホステスが金持ち客と結婚しても、幸せになれるとは限らない。
キャバで知り合った男は若い女が好きでキャバ通いするような男。
いずれは次の女を見つけて浮気をする事が多い。
誠実な男なら、そもそもキャバには来ないのだ。
 
何度も言ってるけど、ホストも90%はロクデナシ。
5%は人でなし。5%がヒマ潰し。
 
俺自身もヒマ潰しにホストをやってたロクデナシだ。
 
人を眺めるのが好きだった。
人の気持ちを読むのが好きだった。
人を騙す方法を考えるのも好きだった。
人を助けるのも好きだった。
人とじゃれ合うのが好きだった。
 
だから、俺が水商売をやるのは自然な流れだったと思う。
人が大好きだから、水商売はすごく楽しかった。
 
 
だけど、いつか離れるものだと最初から思ってた。
俺の求める幸せは水商売をやりながらは得られないからだ。
 
俺はホームレスへの憧れもあるので、食いぶちに困っても構わないと思ってる。
その辺は普通の人と違うと思う。
だからこそ、水商売がやれたんだ。
 
安易に水商売をやろうと考えている人がいたら、どうか思い留まって欲しい。
現実を知って、ちょっぴり引いたなら回れ右して勉強に精を出してほしい。
決して、憧れるような職業ではないんだ。
 
 
作家に憧れる人も多いが、それもなんか違うように思う。
作家は憧れてなるような職業ではない。
 
ある分野に特化すれば、誰だって自然と本が書けるようになる。
というよりも、自分の中にあるノウハウを言語化したら、それが本になるのだ。
 
目指すものではない。
結果として付いてくるのが作家という職業だと思う。
 
だから、何でも良いから興味を持ったものをとことんやって欲しい。
一生懸命にやれば、必ず何かしら見えてくる世界があるはずだ。
それはどんな分野でも言える事だ。
 
 
どうしても作家になりたいのなら、何かに特化すればいい。
そうすれば、自然となってしまうものだ。
 
ただ、何かに秀でる人になったところで、必ずしも売れる本になるわけじゃない。
本が爆発的に売れるには、出版社の営業力が必要だ。
正直、それだけで売れるか売れないかの8割が決まると言っていい。
 
1億円の宣伝費をかければ、50万部は売れる。
10億円の宣伝費をかければ、女子高生に人気の歌姫だって作り上げられる。
 
残りの2割が多くの人が興味を持つタイトル・内容であるという事だ。
ここには時代の流れというのも強く影響してくる。
 
どんなに良い本を書いても、店頭にすら並ばない本もいっぱいある。
1日に200冊の書籍が出て、1000冊売れるのは1%程度。
 
そこまでわかった上で、それでも本を書いて売れたいと思うなら、
賞に入選するとかも1つの正攻法ではあるとは思うが、
自分のHPでも作って、アクセス数で1億ヒットを目指す事だ。
 
面白いモノを書いていれば、人は自然と集まってくるものだ。
集まって来なければ、それは売れるような作品じゃないという話だ。
 
人を集める方法もあれこれ工夫してみるといい。
手っ取り早くアクセス数を伸ばすためにあれこれ考えるより、
リピーターが来るような読み応えのHP作りを心がけた方が良いと思う。
 
 
夢を見るのは自由だが、夢を叶える方法を具体的に考えないのは、
メルヘンチックな幼稚園児と同じようなものだ。
 
オモチャの新幹線しか見た事がないくせに、
「ボクねー、新幹線の運転手になりたいの。」ってなもんだ。
 
そんな事を言う大人がいたらどうだろう。
まぁ、確実にアタマが弱いとしか思われないだろうな。
 
 
君が求める夢がそんなものじゃない事を願う。
君が後悔をしないために、今回はこんなコラムを書かせてもらった。
 
誰かの人生が少しでも良くなれば幸いだ。
 
 
2009/05/20


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