俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 57   人を操る事。
 
俺は「すげえなあ」と思う人達がいる。
それはマルチ商法や催眠商法等をする詐欺師達だ。
 
彼らは人の心を言葉巧みに動かす能力を持ってる。
使い方は間違ってるけどね。
 
例えば不安感を煽る事で買わせる。
そのいい例が一時期話題になった消火器の販売だ。
 
彼らはまず家を訪ねる時に、
「消防署の方から来た者ですが。」と言う。
別に消防署員ではないし、関係者というわけでもない。
しかし彼は嘘を言ってはいない。
「消防署の方面からこの家に来た」と言ってるだけだ。
意味を取り違えたら客が悪い、というわけだ。
 
次にこの家の消火器を見せてもらい、
「この消火器もう使えませんね。」と言う。
素人が見てもわからない事だと言うと効果倍増。
つまり、「この消火器は廃品」というイメージを植え付けるのだ。
 
続けて「イザという時に使えないと困りますよね。」と言う。
ココでようやく不安感を煽るのである。
火事になったときを想像させるのである。
 
そしてダメ押し。
「消防法でちゃんと使用できる物を一家に最低一個は
 置かなければいけないという規定があるんですよ。」
「消防法」という普段聞きなれない法律等を出す事でさらに不安感を煽る。
権力に弱い人間もこれを聞くと大抵納得する。
 
マルチ商法やねずみ講は不安感ではなく、
人の欲を膨らませる事で商品を売る。
「仲間に入ればこんな特典がある。」とか、
「キミが2人勧誘すれば○万円のバックが入るんだよ。」とか
エサをチラつかせる事で勧誘するわけだ。
欲につけ込んで人を操る。
 
最近では「ネットワークビジネス」とかも多い。
結局スタイルとしては何も変わらないんだけどね。
 
俺は何回かそういう商売のマニュアルを見たことがあるが、書いてる内容は本当に凄い。
「コレは騙せるはずだわ。」と思わず頷いてしまうほどだ。
 
そういう人の心を操る術を片っ端から会得したいね。
やはり心理学とかを学ぶべきだったかなぁ。
 
まあでも使い道を間違えるとロクな事にはならない。
知識を増やす分には悪い事じゃないし、
大変興味深いものではあるが。
 
→次回に続く
 
2003/01/21


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