『ペットボトルは回収してリサイクル』ってのを自治体がやっている以上は、
分別してゴミに出さなきゃならないと思うのだが、それが面倒臭い。
いや、分別するのが面倒なのではない。
分別する作業ってのは割と楽しい。
ただ、自治体の金をかけて市民に協力させてまでやる必要があるのかとは思う。
ペットボトルを回収したところで、それが国内でリサイクルされるのは3割ほどしかない。
国内で使われる場合でも、ペットボトルに再生されるというわけではない。
そうすると費用が余計にかかってしまうし、品質が落ちる。
なので、3割しかない国内リサイクル分の中の、さらに1割ほどが再生されるだけなのだ。
多くはゴミ焼却の時、燃料代わりにペットボトルを使うのだ。
ゴミは高温で燃やさないとダイオキシンが発生してしまうため、
燃料を入れながら燃やさなければならない。
その燃料代わりに廃ペットボトルを使うわけだ。
(サーマルリサイクル)
あとは中国に送られ、ぬいぐるみの綿になったり、フリースの材料になったり。
(マテリアルリサイクル)
正直、回収するにあたって市民と自治体が使う労力と経費の方が、
ペットボトルを資源として売るよりも遥かに高い。
世間一般の人々はそういったリサイクルの実情を知らずに、
ただただ、“再生のためのリサイクル”を唱えているようなイメージがある。
その辺をもっと正しく義務教育の過程で教えるべきだと思う。
じゃないと、子供たちは的外れなエコ活動をする大人のアホな認識を引き継いでしまう。
『ボトルキャップを集めてアフリカの子供にワクチンを送ろう!』という活動をした小学校では、
NPO法人の薦めるままに小学生500人弱が半年かけて7万個のボトルキャップを集めた。
1箱150円の専用ダンボール30箱に2400個ずつ入れて、梱包に4500円かけ、
送料に1箱400円、30箱で12000円を払って、リサイクル業者へダンボールを送り、
リサイクル業者から受け取ったボトルキャップの引き取り価格は2000円にも満たなかったという。
それも当然だ。
ペットボトルの引き取り価格は安いが、ボトルキャップはさらに安い。
タダ同然の値段しか付かないのだ。
そして、リサイクル業者は中国に安く転売する。
時間と手間と金をかけて、業者が中国に転売するボトルキャップ集め。
なんだかおかしくはないか。
ちなみにそのNPO法人、被災地に千羽鶴を送っていたアホ団体だ。
クソの役にも立たない、見当外れな慈善活動で自己満足している胸糞悪いNPO法人だ。
ちなみにボトルキャップ回収用の専用ダンボールってのもこの団体が売っている。
もちろん、わざわざ専用ダンボールにする必要は全く無い。
だが、それをわざわざ買わせるというのが何とも言えずクソだ。
小学生500人弱が半年かけてワクチンを買う金を稼ごうと思うんだったら、
もっと効率の良い方法なんていくらでもあっただろうに。
学校にある庭に畑を作って作物を栽培して、それを直売した方が遥かにマシ。
リサイクル活動をしたいんだったら、そこら辺に落ちてるスチール缶を回収して、
チャリでリサイクル業者に売りに行かせた方が遥かにマシ。
これが日本の慈善活動教育なんだから笑わせる。
最終目的はなんだ。
ワクチンを一本でも多く送ることじゃないのか。
エコだのリサイクルだの慈善活動だのを建て前にして日本の子供たちを扇動して、
中国のためにゴミを集めさせるのは真っ当な大人のすることじゃないだろう。
アメリカじゃ、5歳前後の子供が路上で手作りレモネードを売って金を稼ぎ、
それを慈善団体への寄付金に回して、労働の何たるかと慈善活動の何たるかを学んでる。
そういうのがマトモな慈善活動教育じゃないのか。
もう正義ヅラしたアホどもにNPO法人とかいう金看板を与えるな。
日本の子供たちを利用して、アホで非効率な方向に走らせんな。
津田沼駅前にあるショッピングセンター・モリシアでも、
ボトルキャップを集めてワクチンを寄付するキャンペーンをやっていた。
ボトルキャップ16000個を集めて、20人分のポリオワクチンとして寄付されたそうだ。
『20人分のポリオワクチン』なんてもったいぶったことを書かずに、
『16000個のボトルキャップを売っても400円にしかならず、
1本20円のワクチンを20本しか打てません』と正直に書くべきだ。
誰がこんなアホな活動を扇動しているのか。
自分がアホなだけだったらいいが、人を巻き込むアホは許せん。
まぁ、フワッとしかモノを考えずに耳障りの良い意見に流される大衆がアホなんだけどな。
そういうアホのせいで政権交代までして、国がピンチになってるんだから困ったもんだ。
アホに投票権を与えるな。
もうアホは自分のアホさ加減を自覚して、余計なことはするな。
自分がアホなだけだったらいいが、人を巻き込むアホは許せん。
2012/10/24

|