【C・G・ユング】
スイスの精神医学者。 分析心理学の創始者。
人間が精神的に成長していく過程において
どうしても一人前になるために克服しなければならない問題を、
ユングは『母殺し』と表現している。
今日、俺は夢の中で母親の首を刎ねて殺した。
殺さなければ気が狂いそうだった。あれは悪鬼。
こういう夢を見るって事は敵は自分の中にあったんだろう。
アレは母では無い。
俺の中の最後の「甘え」だったんだ。
これで俺も一人前か。
不思議と首を刎ねた後でも悲しくはなかった。
ヒドイ事をしたとも思わなかった。
そこにはただ、母の肉塊のナリをした俺の中の弱さが転がってた。
起きた直後に震えた。
あの「弱さ」には二度と憑依されたくないもんだ。
自分の中に弱い感情が出来る事に対する恐れはある。
それが唯一、自分を壊しうるものだと知っているから。
外部からの攻撃には負けるつもりはない。
しかし、内部からの破壊には抵抗出来ない。
敵はいつだって自分自身なんだ。
2004/06/24
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