いや、笑うトコじゃねぇし!
:解説:
朝、中野駅で電車を待ってたのです。
電車の止まる位置が大幅にズレたために、
先頭に並んでたのにヒョイっと来た連中に割り込まれました。
『オイ、どけや下民どもが』
そう言おうと思ったけどやめときました。
オイラ、社会人だもん。
オイラ、もう大人だもん。
オイラ、心が広いんだもん。
こいつらはそうやって浅ましく生きていくがいいよ。
俺は足腰を衰えさせたくないから今日は立つ事にしよう。
そう決めた時、目の前に空いてる席を発見。
真っ先に座ろうと歩み寄ったのです。←立つんじゃねぇのか(笑)
すると、俺と同時にその席に向かう高校生男子を発見。
彼は俺が席を取ろうとしてる事に気付いて止まりました。
俺はなんとなく座るのをやめました。
『むしろ、最初から椅子なんて興味ねぇし』ばりに広告を見つめました。
その高校生の彼は席に座りました。
うんうん、若いのに浅ましいよオマエ。
俺は浅ましい人間にはなりたくないから譲ったのです。
自分が浅ましい人間になると自分が嫌いになるのです。
俺は自分を嫌うことだけは絶対に避けます。
つまり、この行動は何も親切心じゃないのです。
全てが俺様のためなのです。
で、しばらくしてから高校生の彼を見ました。
なにやら、カット割りのある本を…マンガを読んでいるようです。
ちょっと遠目に見てるし、カバーが付いてるので何かはわかりません。
すげぇニヤニヤ笑いながら読んでやがる…。
ギャグマンガなのか?それは。
ちょっと気になったので目をこらして見てみました。
三国志だし!
しかも笑うトコじゃねぇし!
張飛が蛇矛を振り回してるだけで何がそんなに楽しいんだろう。
妄想が暴走してんのか?頭の弱い子か?コイツは。
なんか、昔の自分を見ているようだ。
っていうか、今もコレをケータイで打ちながらニヤニヤしてるけどさぁ。(笑)
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