秋田は変わらないなぁ。
:解説:
起きたら夜中の12時近くになっていた。
今日はオトンが朝の5時に車で迎えに来る事になっていた。
『もう寝れないな。』
5時まで起きてる事にした。
ゆうなはすやすや寝ていた。
「ええぃ、可愛いヤツめ。」
ほっぺにチュをすると寝ながらもニコッとするゆうな。
あまりに可愛いのでチュを数回繰り返す。
パソコンに没頭していると、あっという間に4時を回っていた。
行く用意を何もしてない。
キャスター付きスポーツバッグを押し入れから取り出し、
ガサゴソと用意をする音でゆうなは目が覚めてしまったようだ。
ほどなくしてオトンから電話。
『今から行くから。』
「あぁ、着いたら電話して。」
え〜っと充電器、3口コンセント、パンツと…。
いや、その前に顔を洗うかな。
「ヒゲ剃った方がいいよ。」
あぁ、そうだった。
型抜き屋のために延ばしてたアゴヒゲも剃らないと。
そんな事をしてるうちにオトンから電話。
ゆうなにいってきますのハグとチュをして秋田に出発。
車の中では妹がマロンを抱っこしていた。
マロンは俺を見て何度も吠えていた。
「あぁ、そうか。コイツも一緒だっけか。」
「ケージも持ってきたよ。」
「え?ケージも?マジで?」
あんなにデカイケージまで持ってくるとは。
そんなに本格的だと思ってなかった。
いや、考えてみりゃ当然か。
放し飼いにするわけにもいかないし。
そんなこんなで秋田にGO。
オトンがコンビニで買ってきたおにぎりを何個かパクつきながらレッツゴー。
途中、サービスエリアに何度か寄って12時くらいに着いた。
オカンと親戚一同が揃ってお出迎え。
(マロンを。)
「カワイイねぇ〜!」
「あら〜よく来たこと〜。」
ひとしきり、みんなが撫で回した後、
「有くんもよくきたね。」
『有くんも』って。
すっかりマロンのオマケになってしまった。
恐るべしワンコパワー。
「昨日のお寿司が残ってるけど食べる?」と言われ、お茶を飲みつつ食べる事に。
ひらめの縁側を残すなんてどういうセンスだ。
しばらくして兄貴が到着。
兄貴と会うのは去年の5月以来。
う〜ん、いつ見ても変わらんな。
その後もイトコやら叔母さんやら、懐かしい顔ぶれが集まってきた。
談笑の後、俺は眠くて寝てしまった。
夕方になってオトンに起こされた。
着替えて黒いネクタイを締めてお通夜に出席。
いつもの住職の息子さんがお経を読んだ。
ちなみに住職のお経はメッチャ上手くて俺は大好きだ。
アレは既にお経というジャンルの音楽。
息子さんはまだ30代半ばだが、やはり風格が出てきた。
このまま精進していったら住職の域に達するんじゃないだろうか。
お通夜の後は孫たちで食事に行っておいで、と言われ、
車で10分ほどの距離にある洋食屋に行く事にした。
店の名は「トマト&オニオン」
パスタ屋かと思ったがハンバーグ専門のようだ。
俺は車でのおにぎりやら、着いてからの寿司であまり食欲が無かった。
なのでサイドメニューのピザと生春巻き&から揚げをチョイス。
イトコや兄弟がこうして一同に集まる事もめったに無い。
12人も集まるってのはスゴイ。
あと2人いるんだけど、それでもスゴイ。
飯を食い終わって家に電話をすると、
「まだ大勢で騒いでるから帰ってこなくていい」とのこと。
どういうことだ。
「カラオケとか行っちゃう?」という提案も出たが、
「お通夜にカラオケってどうなのよ。」って事で却下に。
しょうがないのでデザートを食いながらくっちゃべる事に。
俺はティラミスを食べた。
う〜ん、ティラミスはハズレがなくていい。
しかし、半年記念でゆうなと行ったマンハッタンテーブルにはかなわんね。
あそこのティラミスはアホかと思うくらい美味しかった。
しばらくして再び伯母さんに電話。
「カラオケにでも行っておいで。」という意外なお言葉が出た。
そんなわけで全員でカラオケに。
2時間ほど居ただろうか。
俺は5曲ほど歌った。
妹と一緒に『青春アミーゴ』を歌ったのは内緒だ。
カラオケが終わって帰ると12時を回っていた。
明日は葬式だってのに起きれるんだろうか。
ちなみに秋田にいる間は兄貴と一緒にビジネスホテルに泊まる事になっている。
んなわけで兄貴の車でホテルへ。
このホテルは温泉も付いていると聞いて入るのが楽しみだった。
しかし、温泉の時間は12時まで。
明日の朝に期待。

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