よしよし。
：解説：
クラスの仲間と鍋やりました。
男女合わせて６人で味噌仕立ての鍋をね。
まぁ、隣の席の男の引っ越し祝いも兼ねて軽く鍋やって酒飲もうって事で。
その中に風邪引いてるさとみ（仮名）がいましてね。
ちょっと酔っ払ってたのもあってか、
気分が悪くなっちゃってて呼吸もハアハア言ってたんです。
でもさとみちゃんはみんなに心配かけまいとして必死に平気な自分を演じてまして。
部屋の中に居たらみんなに心配をかけちゃう、
と考えて「コンビニに行ってくる。」って言って出て行っちゃってね。
心配なので付いて行ったらすぐに倒れそうになってて。
「すぐそこの医者に行こう。」と言っても「親に知られたくない。」と言うし。
なんか前からチョコチョコ聞いてはいたんだけど家庭がゴタゴタしてるようで。
学生だけど食費も自分で稼いで家に入れないといけないとか、
人に気を使われたりするのがダメだとか。
さとみが言った中で一番印象に残ったセリフは、
「今ここで甘えたら私が今までしてきた事が崩れちゃうの。」というセリフでした。
俺もそれを聞いてすぐに切り返しました。
「たまには頼ればいいじゃん。ここで甘えても今までしてきた事は崩れないよ。」
「ダメなの。頼っちゃダメなの。」
俺はそう言って泣くさとみを抱きしめて頭を撫でました。
「あ〜よしよし。そんなに頑張り過ぎなくても良いんだよ。」ってね。
その後は「みんなに迷惑をかけたくないから帰る。」と言うさとみを30分かけて説得し、
部屋に戻って手を繋いで寝ました。
いつも負けそうになる自分を必死で立て直しているんだろうね。
せめて俺には気を使わないで欲しいものです。
もっと頼って迷惑掛けてほしいな。
それで少しでもさとみが楽になるなら俺は喜んで聞くよ。
元気も与えてあげたいね。
：追記：
しかし昨夜は危なかった。
唇があと２センチで付いてたぜ。
あぶねぇあぶねぇ。
酔ってるとはいえ、顔を近付けすぎだっつーの。
ダメだよ、さとみちゃん。
高校時代の俺だったらヤバかったぜ。(笑)
人が弱ってる時にそういう事するのは良くないからね。
気持ちが１００％でない相手とはそういう事をしちゃダメなんです。
今は２，３０％ぐらい。
「あの子、結構かわいいなぁ」ぐらいのレベルですね。
なんつーか恋心とかは無いねぇ。
同情？友情？身内だから？
なんか言い訳がましいなオイ。
誰にでも優しくするのって良くない事ですかねぇ？
でもこういう状況で放っておくってのはそれ以前に人間としてどうよ？
ま、自分に下心が無かったから良しとするか。
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