え?そうなんスか?
:解説:
授業中に担任の先生が、
「おぅ、オマエ内定したってな。おめでとう。」と言ってきました。
「え?誰の内定が決まったんスか?」
「いや、オマエの。」
「え?そうなんスか?いや、初耳ですけど。」
「あ、まだ通知届いてないのか?」
「えぇ。」
「受かったってよ。担当の人から電話があったよ。」
「あ、そうなんだ・・・。」
ちょっと残念。
他にもやりたい事は色々あるんだけどなぁ。
落ちたら晴れてそっちに行ける、と思ってたんだがなぁ。
う〜ん。人生最大の岐路。
昼休み、オカンに電話して「受かったってさ。」と伝えたら、
それを聞いてた妹からおめでとうメールが。
「就職決まって良かったね!」と。
祝ってくれる気持ちは嬉しいけど、
他のやりたい事が出来ないと考えると喜んでいいやら複雑でした。
そして夕食後、兄貴からも電話が。
んで、2時間ほど話しました。
で、以下が兄貴に言われた言葉。
「オマエのやりたい事がいくつかあるのはわかった。
そういう道に行くのはかなり勇気がある事だと思うよ。
普通のヤツはビビって出来ねぇからな。
でもそれは会社に入ってからでも遅くはねぇだろう。
やる気があればいつでも出来るもんだ。
会社に入る前に道を一本にしちまう必要も無いだろう。
入ってからでも考えられるんだし。
とりあえず、将来のためには安定も必要だろ。
オマエも結婚して子供が欲しいから学校に入ったんだし。
オマエは殺されない限り6、70歳以上まで余裕で生きるだろう。
だったら今はとりあえず、内定を受けとけよ。」
さすが俺の兄貴。
対人エキスパートを地で持ってやがる。
相手の意見をむやみに否定せず、なおかつ理解を示して冷静に判断させる。
あ〜やっぱりウチの兄貴は世界で一番の兄貴だ。
で、雄介アニキにも報告したら、
「スゲェ!良かったじゃん。」と喜んでくれまして。
「でも俺はアニキとブイブイ言わせたいっす。」と言ったら、
「それは会社を辞める気になったら考えればいいよ。」との事。
その後、しばらくその話をしてたんですが、
雄介アニキも俺の事を考えてくれてるみたいだ。
俺は良い人たちに囲まれて幸せです。
ってなわけで、就職内定のお話を受ける事にしました。
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