良かったら、この傘あげるよ。
:解説:
会社の帰りにどしゃ降りになってました。
会社にボロボロなビニール傘が余ってたのでもらって帰ったのですが、
それでもかなりふくらはぎの辺りが濡れました。
「ちくしょう〜濡れちまったじゃねぇか。」とか呟いて駅に到着。
駅前で一台の自転車を囲んで高校生の男の子2人が途方にくれてました。
「どうするよ、覚悟決めて行こうぜ。」とか言ってました。
どうやらこの2人、ずぶ濡れになる覚悟を決めた様子。
バケツをひっくり返したような雨が降ってますけど正気なのかオマエら。
俺はココで2秒考えました。
俺は駅に着いた。
↓
あとは電車に乗るだけ。
↓
電車の中では傘が邪魔。
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自宅の最寄り駅から俺の家は徒歩20秒。
↓
この傘はここであげた方が有効に活用されるはずだ。
で、この高校生2人に傘をあげたのです。
「良かったら、この傘あげるよ。」
「え?いいんですか?ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
二人ともちゃんとお礼を言える子でした。
うんうん。イイ子たちだ。
しかし、その後の2人はどうなったんだろうか。
あのビニール傘は俺一人でも濡れたってのに。
効率的に考えると自転車を持ってるヤツは濡れて帰るべきだ。
ダッシュで家に帰って風呂に入れば風邪も引くまい。
そして自転車の無い方が傘で帰ればいい。
それが一番良いと思うのだが彼らはどうしただろうか。
少しだけ気になるな。
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