「そうかもね。でも俺は流されて我慢する大人はカッコ悪いと思うよ。
やりたかったらやればいいんだ。
でもみんな自分を変に思われたくないし、仲間外れにもなりたくないんだ。
弱い心の大人が多いんだね。」
「でも周りと同じじゃないと不安になる。」
「そうか。じゃあオマエは充分に大人だ。」
「え…。」
「自分の気持ちに素直に従う事がどれだけ純粋で素晴らしいものか。
大人になるとそれを忘れちまってどうもいけねぇ。」
「私は…。」
「今なら間に合うよ。」
「…え?」
「純粋なままで居られる生き方。」
京也さんの吐いたタバコの煙が夜空に揺れた。
更新:2004/12/11
|