季節の一言。


色んな言葉に感じてくれれば光栄です。


889    君を乗せて
 
やがて来る終わりに向けて
俺は君を乗せてボートを漕ぎ始めた
 
波も無ければ揺れもせず
ただただ漕ぎ続けた
 
どれほどの時間が経っただろう
俺は漕ぎ続ける事に疑問を抱いた
 
漕ぎ疲れた俺は手を止めた
「このまま行っても何もならないよね?」
 
君は穏やかに微笑んで言った
「何もならない事がわかればいいの」
 
やがて来る終わりに向けて
俺は再び漕ぎ始めた
 
君を乗せて良かった
 
更新日時:
H20年12月24日(水)


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