季節の一言。


色んな言葉に感じてくれれば光栄です。


901    屍を眺めて
 
二人の間に横たわる時間は
屍のように腐敗し始めていた
 
ただの腐敗なのか
発酵し始めてるのか
それはあと少しでわかるだろう
 
確かめたくない
そんな気がするのは
自分に強い影響を与えそうだからか
 
この安定を壊したくない
そんな気になるのは
俺が守りに入ろうとしてる証拠なのか
 
 
俺は何を守ろうとしてるんだろう
それもわかるけどわかりたくない
 
理詰めの俺には自分が見えすぎる事がたまに鬱陶しい
先読みの力が無ければ安定も無いけど
 
 
先読みだって絶対じゃない
稀に外れる時もある
 
外れたらまた一つ
新しい物語が増えるだけだ
 
それは楽しみでもある
 
 
だけど
 
そうなったらアイツはきっと泣くだろう
俺を恨む事になるだろう
 
また一つトラウマを増やして
かたくなになってしまうんだろう
 
 
情なんか入れるんじゃなかった
身動きが取りづらくなるだけだ
 
俺はもっと羽ばたきたいのに
それにはアイツが邪魔になる
 
涙を流させないように
その前に対処をしておこうと思っても
笑顔を出されてしまうと
それも出来なくなっちまう
 
昔は冷たく切り捨てられたのに
いつからこんなに甘くなっちまったんだ
 
 
あと2年か
思ったより長く感じるな
 
それまではこのままでいよう
 
 
みんなガッカリするだろうな
ガッカリしないための対策を練らなきゃな
 
更新日時:
H21年3月13日(金)


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