身体の中で毒が強まりそうで
誰かに触れたら弱らせてしまいそうで
少し落ち着かない気分だった
俺の毒にあてられないように
あの子がダメにならないように
俺は手を離した
少し冷静にならなきゃ
自己否定があの子を支配するから
握っていた手を離した
あの子を想って手を離したのに
あの子をもっと傷付けていた
いらなくなったんだと思われた
他人に差し出された手を握ったあの子は
求められたかったんだろうか
これで良かったんだろうか
少しも気分が晴れないから
きっと俺は間違ったんだろう
間違ったとわかっているけど
自分勝手だとわかっているけど
会いたいなぁ
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