季節の一言。


色んな言葉に感じてくれれば光栄です。


947    そんな日
 
ほんの少しの背徳感と
見慣れない街並
 
君の肌の温もりと
止まない雨音
 
コンクリートの壁に似た
冷たい灰色の風景
 
 
「君と居ると寂しくなるから
 二度と会わない方がいい」
 
 
もしも俺がそう言ってしまったら
君は泣きもせず 俺を責めもせず
ただ黙り込んでしまうんだろうな
 
俺が君の返事を待っていたら
君は頑張って笑顔を作って
「わかりました」と言うんだろうな
 
そうするように俺が仕向けていたから
そうなるように縛り付けていたから
 
いつかそんな日が来る事を
君は気付いていたから
 
 
そしていつか君は誰かと結婚して子を産んで
俺の事を忘れてしまうんだろうな
 
忙しい日々に追われ
過去よりも未来を見るようになるんだろうな
 
 
君だけには忘れられたくないから
俺はいつまでもその日を伸ばすんだ
 
更新日時:
H22年6月18日(金)


PrevIndexNext

[トップページへ]