女の子用マニュアル

クールに考えられる女になれ!女の方が賢いんだ。
男なんか手玉にとってやれ。
彼に振り回されるな。オマエが彼を振り回すんだ。
男なんか突っ込むことしか頭にねえんだ。
俺以外の男なんかに騙されんなよハニー。(ぉぃ
 
男の子マニュアルも見てね。
絶対に役に立つから。
 64      脂の乗った養殖で行こう!
男の子マニュアルに「天然と養殖の見分け方」を書いた。
それを読んだ後にこちらを読んでいただきたい。
 
 
 
さて、養殖女はバレた時にウザがられる。
「ブリッ子はウゼェ。」とか、
「計算でやってるのかよ、最悪だな。」とかね。
 
しかし、それは逆に言うと、それだけ引っ掛かる男が多いという事だ。
卑怯なまでに有効な技だから外道扱いされるのだ。
 
日本一有名な養殖ブリ、小倉優子を例に出そう。
最初は篠原ともえのようなキャラだったのが、今はアレだ。
昔のキャラを知っている人が見ると「ハァ?」となってしまう。
最初からブリキャラであればと思うと、残念でならない。
しかし、それでもあの人気だ。
 
 
ブリはボロを出さないようにするのが大変なのだ。
養殖で生きるのなら友達にも養殖とバレてはいけない。
友達が100%裏切らないとは言い切れないからだ。
今は仲が良くてもね。
 
「あの子、養殖だよ。」
こういう噂ってのは流れるのが早い。
こういう噂は面白がられるからだ。
 
 
外洋には養殖か天然かを調べようとする無粋な人間も数多く居る。
 
「天然とか言われるでしょ?」
コレ系の事を言われたら気を付けなければならない。
生半可な答え方ではバレてしまうのだ。
 
ここでやってはいけないのが、男の子マニュアルに出した例。
「え〜、なんで〜?」とかニヤニヤして言ってはいけない。
 
本当に天然の人は自分が天然だと言われる事がイヤなものだ。
なので、ここは嫌がるのが正解。
 
だが、普通に怒りだすのも甘い。
養殖女の怒り方ってのはワンパターンだからだ。
それが空気でバレることもある。
 
 
俺は千年に一人というくらいの天然に会った事がある。
仮名をしーちゃんとしとこう。
しーちゃんはその問いに対してこう答えていた。
 
「天然って言ったら、その人が天然だよ。」
 
もうね、意味がわからない。
しかも、しーちゃんは軽い舌っ足らず。
みんな笑わずにはいられなかった。
 
「バカって言ったらオマエがバカ。」という小学生の発想だ。
俺はしーちゃんよりも面白い女の子を見た事が無い。
 
 
 
しーちゃんに関する話はまだある。
 
しーちゃんと俺は同じ店で働いていた。
俺がキャバのボーイとホストを掛け持ちでやってた時の事だ。
しーちゃんの彼氏は同じ店でボーイ兼ホストをやっているカズキだった。
(カズキ:仮名リスト参照)
 
 
ある日、元カノのエミがウチの店近くの居酒屋で飲んでいると電話が鳴ったそうだ。
エミが店の外に出て電話をしていると、店の外にはもう一人女の子が居たらしい。
 
エミとその子はほぼ同時に電話が終わった。
その子は電話を切る時に「じゃーねーメタリックチンポコー」と言っていたらしい。
それを聞いてエミはバカウケしてしまい、
その子も「あっ、聞かれちゃった」と爆笑していたらしい。
 
エミはその直後にウチの店(ホストの方ね)に飲みに来たのだ。
そして、「さっきエミね、超面白い子に会ったの!」とその話をしてきた。
 
俺も話を聞いて爆笑し、「面白い子も居るもんだなぁ。」と思った。
 
しばらくすると店に客が入ってきた。
よく見ると、それはしーちゃんだった。
俺が「お、しーちゃん。お疲れ〜。珍しいね、飲みに来たの?」と言うと、
「うん。あのチンポコ野郎(カズキ)が来いってうるさいの。」と笑って言った。
 
すると、エミが俺の横で「あ〜!さっきの子だ!」と大声で言い出した。
しーちゃんも「あ、さっきの子だ〜。私、恥ずかしい会話を聞かれたの。」と笑って言った。
 
俺はエミに「しーちゃんだよ。いつも話してるだろ。カズキの彼女。」と言うと、
「あ〜!あの最強に面白いっていう子?」とエミも一致して納得した様子。
 
「なんだ、有也くんのお客さんだったの?」としーちゃん。
「あ、一応、彼女で〜す。」とエミはおどけて答えた。
 
そして、なんだかんだでカズキも含めて4人で一緒に飲む事にした。
そこで俺はさっきの電話の話を聞いたとしーちゃんに言い、
「どうしてメタリックチンポコなの?」と聞いてみた。
 
すると、し−ちゃんは真顔でこう答えた。
「だって強そうでしょ?」
 
『だって』の意味がわからない。
これがしーちゃんクオリティ。
 
「じゃあカズキは強いのか。」と俺がうなずいて言うと、
「ううん、弱い。」としーちゃんはソッコーで一言。
 
「おい!」
その辺はプライドが許せないのか、慌ててツッコミを入れるカズキ。
 
「弱いのか。」俺が納得すると、
「うん、弱小チンポコ。」としーちゃんはさらに続けて一言。
 
「おーい!」
またしてもカズキの声が響いた。
 
 
 
そして月日は流れてそれから5年後。
別の店で一緒だった後輩から電話が来た。
 
「有也さん、お久しぶりです。今飲んでるんですけど、誰が一緒だと思います?」
「え〜?誰〜?」
 
「しーちゃん!(笑)」
「マジで!?代わって代わって!!」
 
その後輩も俺もしーちゃんがツボなのだ。
 
久しぶりに話したしーちゃんは落ち着いたトーンだった。
「有也くん、久しぶり〜。」
「しーちゃん、元気でやってる?」
 
「うん。もう私もすっかり落ち着いたよ。」
「え〜?そうなんだ。面白い事も言わないの?」
 
「もう大人だからね。しっかりしてきたよ。」
「えー、残念だなぁ。しーちゃんより面白い子なんて居なかったのに。」
 
俺は少し寂しくなった。
でも、同時に『天然って卒業できるのか?』という疑問が沸いた。
その矢先―。
 
「もう23だよ。すっかりカヤの中だよ。」
 
現役じゃん!
俺は油断していただけに派手に笑い転げた。
さすが、しーちゃんクオリティ。
 
「しーちゃん、カヤの外って言いたかったの?中じゃないから!」
 
俺は大爆笑しながらそう言った。
 
「え?そうなの?間違えちった。ヤバイ!ウチの新人の女の子にも同じ事言っちゃった!絶対バカだと思われる!なんか不思議そうな顔してるから変だと思ったの。その子、顔が超ハテナマーク!」
 
『超ハテナマーク』の響きにやられた俺はまた笑い転げた。
これがしーちゃんクオリティ。
 
 
 
天然とはこういうものだ。
養殖女は常に『本物の天然ならどうするか』を考えて言動して欲しい。
 
すぐに思いつかなくても大丈夫。
天然は思考速度が遅くても通じるから。
焦ってハズすよりもじっくり練ってドカンと行こう。
 
 
2006/03/25
前のページ 目次 次のページ

[トップページへ]


Last updated: 2012/12/24