頼むから辞めてくれよ。
見えないモノと喋るのは。
たまにそういう人を電車の中や街の中で見掛けるんだけどね。
今日は特に近かった。
俺とヤツとの距離はわずか10センチ。
今日の俺は見えない何かと喋っているおばちゃんと満員電車で乗り合わせた。
俺はドキドキしながらヤツの発言に耳を傾けた。
か細い声で何かを早口で喋っている。
彼女は誰もいない空間を見つめ、
「地下にいるの。私もそうよ。あなたも?」
と囁いていた。
確かにそう聞こえた。
俺の腕に悪寒が走り、鳥肌が立った。
この電車はクーラー弱めの「弱冷房車」なのにもかかわらず。(笑)
とにかくヤツは一点に向かってひたすら話している。
明らかに「何か」と交信してやがるんだ。
話を聞こうと耳を傾けた俺が馬鹿だった。
ヤツの話を聞いた事で心臓がすくみあがった。
寿命がもったいないなぁ。
というわけで自分への決め事。
他人が見えないモノにアクセスしてるときは不用意に盗み聞きしてはならない。
そして今度の国会で以下の不正アクセス禁止法を正式に採用してもらいたい。
「電車内など公共の場で見えないモノに無断でアクセスしてはならない。」
お願いしますよ。
怖いよオイラ。
2003/07/17
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