ガイア思想は俺にはピンと来ない。
ガイア思想ってのは生き物も石ころも含めて
地球を丸ごと一つの生命体として捉える生物学の考え方だ。
ジェームス・Ｅ・ラヴロックという人が考えたらしい。
俺は世界の一部じゃねえっつうの。
いち生命体のオスとして俺は考える。
俺たちはいくつもの選択肢と確率、可能性にぶつかり、一生を送っている。
まずは生まれる前から競争だ。
親父から出た三億の命の弾丸のうちの一つ。
精子の競争だね。それの一位が自分の半身だったわけだ。
そしてお袋の卵子。
卵子は一生に約５００個出るらしい。
もうこの時点で1500億分の一の確率になっちまったね。
そんな超低確率の中で見事に当選。
順調にお腹ん中で育ってようやくこの世に出て来た。
産まれた直後に泣くことで両親を安心させてやった。
最初の親孝行。いい気分だ。
こんな生の受け方をして自殺する奴の神経は良くわからん。
さて、もし何かのために死のうと考えるとする。
何のためだったら死んでいいのかねえ？
また、死ぬべきなのかねえ？
まず借金抱えて死ぬ奴は馬鹿だね。
死ぬ気なら何でもできるのに。
自己破産の勉強でもすりゃあいいのに。
以外に簡単に借金とオサラバ出来るぜ。
金に使われて死ぬのは論外。
誰かを助けるために引き換えに死ぬならアリかな？
心臓を子供に移植するとか。
でも人工心臓で生きれるかな？
恋に破れて死ぬ。
これは・・・どうだろう。
っていうか磨いてもいない自分をぶつけるなよ。
生きてればまた会えると思うよ。
もっといいのがいるだろうし。
でもそんなことを考えられないから死ぬのか。
彼女が死んだから後を追う。
これは・・・海でも見に行けばいい。
綺麗な南の海でも。
そうすれば彼女の分も生きようと思えるだろ。
いじめを苦に死ぬ。
これもアホやね。
死んで逃げるくらいなら体を鍛えるかナイフで刺せ。
頭が働くなら完全犯罪にすればいい。
それが生きる目標になるだろ。
鬱入ってリストカット。
これは論外。
普段からハイに前向きに生きてればこんなこと考えることも無い。
なんか趣味でも作ったら？
ガンガン音楽聴くとか。
昔、俺の女友達ですごく落ち込んでる奴がいてね。
なんかやって笑わせてやろうと思って駅に連れて行った。
そこでかんしゃく玉をばらまいてそいつと遠くから見てた。
かんしゃく玉を踏んでビクッと飛び跳ねるサラリーマンを見て
そいつはようやく笑ったんだ。
なんかすげえ嬉しかったね。
馬鹿みたいに幼稚な事だけど面白かった。
まあ生きてりゃあ色んなチャンスがある。
わくわくの連続だね。
鬱入ってるんならかんしゃく玉でも買いに行きな。
死ぬ気になればどんな問題でも解決できる。
そう信じてあがこう。
この最高な世界で共に生きよう。
2002/11/20
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