俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 302   立ち食いそば屋。
 
俺は色んなトコで立ち食いそば屋に行くのが好きだ。
 
食うのはいつも天ぷらうどんのみ。
天ぷらと言ってもエビ天じゃない。
かき揚げの乗ってるヤツだ。
「天ぷらうどん」「かき揚げうどん」のいずれかを注文する。
 
俺はこれからずーっとドコの立ち食いそば屋に行っても天ぷらうどんを食べる事に決めた。
俺が一番好きなメニューであり、全国的に存在するメニューだからだ。
 
以前は立ち食いソバ屋といえば、もっぱらたぬきうどんだった。
しかし、それは金が無いからという理由だけで、本当は天ぷらうどんが食べたかったのだ。
天ぷらうどんとの差額(だいたい60円〜70円)を惜しんでいた。
今は数十円単位で迷うようなガキじゃない。
いつでも天ぷらうどんくらいは食えるような生活をしてる。
だからこのメニューで定着させる事にしたのだ。
 
先日、出張相談で大阪に行った時はなかなか良い経験をした。
関西ではメンツユが白いのだ。
話には聞いていたが、食うのは初めてだった。
 
ダシがやたらと濃厚で塩で味を調整している感じだろうか。
関東で醤油を使う分、関西ではダシを濃くするのかもしれない。
味の濃さとしてはいつもの店で食うのと同じくらいだった。
 
そして関西のうどんは関東のうどんより細い。
嫌いじゃないが、それほど好きにはなれなかった。
やはり、関東の太いうどんの方が食い応えがあるように思う。
俺は関東のうどんの方が好きだ。
 
関西の人に関東のうどんを食わせるとツユの色にビックリしていた。
「ホンマに真っ黒なんや〜。」
当たり前やないか。何を言うとんねん。←関西弁(笑)
 
さらに「ドブみたいな色やなぁ。」と言われたら、
「関西人はケチだから醤油もケチってるんだ。」とイジメようと思っていた。
幸いな事にそれは言われなかったが。
 
俺の薦めた店は関西人の口にも合ったらしく、
「普通に美味しかったわ。」と言っていた。
「イマイチやわ。」なんて言われたら埼玉の狭山丘陵辺りに捨てて来ようと思っていた。
俺の薦めた店を貶す事は万死に値するのだ。
 
 
さて、話を戻そう。
俺はまず、関東の中で一番の店を探そうと思う。
今までにも数十軒の立ち食いそば屋を巡っているが、
立ち食いそば屋は東京だけでも数百軒はある。
まだまだ全然巡り足りてないのだ。
 
一番の店を選ぶにあたって、最大の問題はうどんの茹で加減が人によって違う事だ。
俺がいつも食ってる店でも昼のスタッフと夜のスタッフで茹で加減が違う。
関西人に食わせた時は夜だったのだが、
その時のパートのオバちゃん店員は茹で加減の何たるかをわかっちゃいなかった。
 
立ち食いそば屋の店員はベテランの茹で加減と自分の茹で加減を比較すべきだ。
チャッチャッと流れ作業的にただ茹でてりゃいいってもんじゃない。
実際に食して一番良い茹で加減をわかってなければダメだ。
そこには職人としての誇りを持ってもらいたい。
 
わかったか、○○そばの夜のパートのババア。
オメェは茹で過ぎてうどんを台無しにしてんだ。
 
 
さて、そば好きの人には「どうしてそばを食わないの?」と思われるかもしれない。
別に嫌いなワケじゃない。
しかし、立ち食いそば屋で食う気にはなれねぇのだ。
 
理由の第一にそば粉の割合が甘い事が挙げられる。
大半の店がそば粉などほとんど入っていない。
これは調べなくても色や風味でわかる。
何も十割そばでなければダメだとは思わない。
しかし、『そば』と名乗るからにはせめて五割はそば粉を入れるべきだ。
 
俺はそばも大好きだ。
しかし、温かいそばは好きじゃない。
柔らかすぎる程に茹でてしまう店が多いからだ。
アレではコシなんて無いも同然。
そんなそばを食って満足してる人間は頭がおかしいと思う。
味オンチのバカの味覚は1ミリも理解できない。
 
そばに必要なものは風味と喉越しだ。
上記の理由から温かいそばではそれが味わえない事も多い。
つまり、ハズレの確率が高いのだ。
貴重な金を払ってそんな冒険をするのは愚の骨頂。
 
昼飯をハズした時はテンションの下がり具合がハンパじゃない。
午後はやる気が出ないほどだ。
だから温かいそばは食わないのだ。
 
 
さて、話を天ぷらうどんに戻そう。
出来れば揚げる油は酸化しにくい油を使って欲しい。
すぐに酸化してロウソクのような味のする油は使って欲しくない。
そこらのスーパーの惣菜を揚げるような安い油も使わないでもらいたい。
出来れば軽くクセの無い油で自家製の天ぷらを揚げて欲しい。
 
天ぷらの中身になる具材は何でも構わない。
ただ、シャリシャリするほどに大きいタマネギと乾いたエビは勘弁してもらいたい。
ニンジンなどは歓迎だ。
ツユの味とのバランスも考えて欲しい。
 
うどんは細過ぎなければあまり文句はない。
ただ、表面の粗いうどんは勘弁してもらいたい。
ツルツルし過ぎていてもダメだが。
 
天ぷら以外の具材としては長ネギを欠かさないで欲しい。
長ネギの入っていないうどんはガッカリしてしまう。
出来ればちょっと多めに入っているくらいがいい。
セルフサービスのトコだと通常の3倍は入れる。
そのぐらい、長ネギは重要な具材なのだ。
 
ワカメは入ってても入ってなくてもいい。
柔らかすぎるワカメは食っても美味くない。
俺の通ってる店も時々ワカメが柔らかすぎる時がある。
まぁ量が少ないのでそこまで気にはならないのだが。
 
 
最後に俺が色んな店の天ぷらうどんを食おうと思うキッカケを話そう。
 
知人の何人かに「あそこは有名だよ。」と薦められた店があった。
雑誌にも何度か取り上げられて、そこそこ有名な店だったので俺も知っていた。
某駅の構内にあって「おでんそば」というのを売りにしている店だ。
 
そこに2003年の秋頃に行ったのだが、悲惨なモノだった。
どこが美味いのかさっぱりわからない。
ツユもイマイチ、うどんは茹で過ぎ、おでんとやらは甘いだけ。
おでんとツユが殺し合ってる事に誰も気付いてないんだろうか。
 
どうしてそんなモンが雑誌に載るのか理解できない。
まったく、庶民の舌は情報に惑わされ過ぎだ。
こんなモノがまかり通ってはいけない。
俺は俺自身のために最高の店を見つけよう。
 
そう思って、それからは色んな所に行くたびに立ち食いソバ屋に寄っている。
しかし、この店はアレは美味いがコレはマズイ、という事もあるので、
食うモノは天ぷらうどんだけに絞る事にした。
 
これが天ぷらうどんマニアのキッカケだった。
今はまだアマチュアなので、今後も積極的に各地の立ち食いそば屋を回ろうと思う。
 
 
2005/02/12


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