こないだ、クロネコヤマトが配送に来てくれたんですよ。
一度の配達に4日も。
俺が居なかったから毎日来るハメになったんだよね。
で、再配達の連絡先とかが書いてある紙がドアに挟まってるんだけど、
俺が帰ってくる時間帯は遅かったりするから電話受付の時間外になっちゃってね。
そして、昼になると連絡するのを忘れちゃってた。
毎日そんな感じで3日間。
で、4日目にしてようやく連絡して届けてもらって。
「何度もスイマセン。申し訳無いです。」って言ったんだけどね。
お兄さんは「いえ、構いませんよ。」と笑顔で言ってくれてね。
自分がヤマトの看板を背負って仕事をしているという自覚があるんだね。
そのお兄さんも。
あぁ、クロネコヤマトって素晴らしい。
ヤマト運輸ってのはマジでスゲェんですよ。
今回はその話を少し書こうかと思うのだ。
昔、こんな事があった。
冬のスキーシーズン、スキー板を宅急便で送る事が多くなる時期だった。
大雪が降ってスキーを届ける事が出来なかったのだ。
モチロン、宅急便は遅れる事もあると断りを入れているだろう。
しかし、問題は客の方だ。
スキー旅行に2泊3日で行ったとして、3日目に着いても意味が無いだろう。
板が届かない事にはスキーは出来ないのだから。
それまで借りればいいが、それはそれで金が掛かる。
客は「ふざけんじゃねぇぞ!」と言いたいのと、
「大雪じゃ仕方が無い。」というのとで怒りのやり場が無い。
そこでヤマト運輸の経営トップ陣はすぐに対策を取った。
「お客様にスキーを借りて頂き、その料金をウチで出せ。」
結果、ヤマト運輸はそれをした事で億単位になる巨額の赤字が出た。
しかし、それによってお客様からの多大な信用を得た。
ヤマト運輸は顧客満足だけを考えて決断をしたのだ。
『お客様からの信用が一番大事だ。』という信念の元に。
その噂はすぐにスキーヤーの間に広がった。
「スキーならクロネコ」が色んな所で囁かれるようになったのだ。
これによって『クロネコヤマトのスキー宅急便』は有名になった。
しかし、ヤマト運輸はこれを当然の事とし、現在も公式HPにこの話は書かれていない。
ヤマト運輸のグループ企業理念の中に企業姿勢についての取り決めがある。
その一番最初に書いてあるものは『お客様の満足を追求する事』なのだ。
ちなみに『宇宙戦艦ヤマト』の替え歌で『クロネコヤマト』の歌がある。
歌詞は以下の通り。
*セリフ*
「1990年 ヤマトは人類のラクラクな生活をつくるため、今 旅立つのである!」
にっこり笑う クロネコ マーク
毎度 お馴染み ヤマト
荷物を運ぶ 使命をうけて みんなの元へ 今旅立つ
必ずそこへ 届けに ゆくと
受け取る人の 笑顔と出会う
未来の道は 我らが開く
ラクラク創造企業
クロネコ ヤマト
ちなみに歌っているのは『宇宙戦艦ヤマト』を歌っているささきいさおさん本人である。
スゲェよ、ヤマト運輸。
俺の満足度も最高潮だ。
偉大なるヤマト。
企業とは斯くあるものぞ。
2005/05/15
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