俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 430   パソコン初め。
 
21歳の夏。
『水商売の人間って、基本ヒッキーが多い気がする』なんて思っていた。
 
その頃のオイラはマンガ喫茶にハマり始めていた。
週に一回、日曜の夜は後輩カップルと俺の彼女と4人でマンガ喫茶。
 
そこでチャットというものをして、パソコンに興味を持った。
しかし、ダブルクリックもおぼつかないオイラはそれ以上の事は出来なかった。
マンガ喫茶のHPしか見れず、検索のやり方すら知らなかった。
 
 
ある時、後輩のカズキが「BM98って知ってる?」と俺に聞いてきた。
初耳だった俺は「知らない。なんだそれ?」と言った。
 
カズキは、「ビートマニアみたいなゲーム、超面白いよ。」と笑った。
『コイツが面白いと言うんだからハズさないだろう』と思い、
「見たい。今度、見せてくれ。」と所望した。
 
これが無かったら、今でも水商売をやってたかもしれない。
 
 
2週間後、カズキは友人からフロッピー数枚を借りてきた。
「友達がこれに入れてくれた。」とのこと。
 
今になって考えてみるとダルイ話だ。
フロッピー数枚って。
 
しかし、ド素人なオイラは『どうやってフロッピーに入れるんだろう。』とか、
『フロッピー数枚も使うなんて大容量なんだなぁ。』とか思っていた。
 
その頃のオイラの頭の中には、CD-Rとか、WEB上のブリーフケースとか、
フリーメールとか、フラッシュメモリとか、そんなもんは一切存在してなかった。
 
カズキはオイラより少しだけパソコンをいじれるレベルだった。
途中、友達に電話をして色々と聞きながらパソコンにBM98を入れた。
 
そして、そのBMSA(BMショートアニメ)を見て笑い転げた。
確か、北斗の拳とドラえもんとドラゴンボールが混じったようなパロディ作品だった。
タイトルは「ドラえもんのび太の天下一武道大会」だったかな。
 
これがキッカケでパソコンが欲しくなった。
 
 
そして数ヵ月後、俺はパソコンを買いに行った。
Dynabookに決まりかけてたが、直前に液晶がキレイな日立のPriusに惚れた。
OSはWindowsMEだった。
 
プリンターも一緒に買おうと思い、セットでローンを組んだ。
正確に言うと、水商売の俺はローンが組めないので親父が組んでくれた。
俺は月に3万円を11回、親父に払う事にした。
 
 
プリンターも説明書を見ながらじゃないとセットできないようなド素人時代、
ほとんどプリンターを使う事は無く、100枚も刷らないうちにインクが固まっていた。
 
ほとんど使わないのになんで買ったんだろう。
わかってる。
全ては『その場のノリ』だったんだ。
まったく、衝動買いってヤツは恐ろしい。
 
普段なら、ムチャな買い物は親父が止めてくれるのだが、この時はあまり止めなかった。
親父も前からパソコンには興味があり、欲しがっていたという事もあり、
俺にしてはそれほど悪い買い物ではないと思ってくれたんだろうと思う。
 
 
しばらくはマンガ喫茶のHPをインターネットエクスプローラーのホームにしていた。
ゴチャゴチャと色んなコンテンツがあって色々と便利だったし、
何よりもド素人時代の俺には見慣れてるHPがここしか無かったのだ。
 
今となってはあんな宣伝だらけのHPはあまり見たくない。
ちなみに現在のホームに設定されているのはGoogleだ。
 
 
そして、マニュアルをメモ帳などのテキストファイルに保存するようになった。
自分のHPを作りたかったが、作り方がわからないので書き溜めていた。
 
当時、専門に通っていたSaityにも色々と習ったが、タグ打ちをする気にはなれなかった。
更新が面倒だと三日坊主になりそうでイヤだった。
チャチャッと更新できるソフトを探していた。
 
 
そしてある日、サトームセンでホームページミックスというソフトを見つけた。
マニュアル本がセットになって5000円前後で売っていた。
他のソフトが15000円くらいするのに、これは驚きの価格だった。
 
裏の説明を読むと、ド素人の俺でも簡単に更新が出来そうだった。
これを使ってHPを作ろうと決めた。
 
今はこのソフトを選んだ事を少し後悔している。
タグ打ちが一切出来ず、画像は1ページに1枚、と制限が多いからだ。
 
そしてHPを作りながら水商売をやっていた。
フィリピンパブの店長をやっている時、「このままでいいんだろうか。」と考えた。
 
そんな時、Saityが「俺の通ってる専門に来ればいいじゃん。」と提案してくれた。
俺は色々考えた上でプログラムを専門に習う科に入る事にした。
 
 
 
これが俺のパソコン初めの話だ。
今は素人に毛が生えたくらいにはなったが、それでも専門家とは言えない。
 
だが、いざとなれば専門家になっている同級生が周りにいるので安心だ。
でも、それってオイラの成長じゃないと思う。
 
『人生に一番大事なのは人脈だ。』とか、もっともらしい事を言ってみようか。
 
 
 
2006/03/31


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