俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 474   消費者金融借金地獄。
 
世の中には誘惑が多い。
 
パチンコ、スロット、競馬、競輪、宝くじ、マージャン、バッグ、時計、洋服、靴、
貴金属、バイク、車、家、家具、美術品、家電、化粧品、おもちゃ、スポーツ、
インテリア、エクステリア、グルメ、ホストクラブ、高級クラブ、キャバクラ、パブ、
スナック、居酒屋、ピンサロ、ファッションヘルス、ソープランド、デリバリーヘルス、
出張ホスト、株式投資、ねずみ講、ネットワークビジネス
 
欲求を刺激するモノがいくらでも転がっているのだ。
 
少し転がると、堕ちるのはあっという間だ。
崖はいつでも自分の横にあると思った方が良い。
 
借金が原因で人生がメチャクチャになってる人間は俺の知人にも多い。
自業自得の末路をナマで見せられていると良い勉強になる。
 
彼らは反面教師として身をもって俺に教えてくれているのだ。
ありがたいことだ。俺は絶対にこうはなるまい。
 
俺はいつもそう心に誓って生きて行ける。
それも間違い無く彼らのおかげであるだろう。
 
さて、それでは借金による破滅に至るまでの道のりだが、
キャッシング機能付きカードを持つのがスタートラインだと思う。
あれは一般人にとって地獄行きのチケットと言っても過言ではないだろう。
 
そして、『今月はちょっと厳しいなぁ。』という時にこんな考えが浮かぶ。
「一括払いじゃなくてもいいか…。利子はちょっと付くけど。」
 
最近ではカードでも2回払いまでやボーナス一括払いなら利子が付かなかったりする。
一定の金額を払い続ける『リボ払い』なんてのもある。
これを何度かやってるうちにカードを使い慣れていくのだ。
 
カードショッピングで欲しかったモノがあっという間に手に入る。
物欲が満たされて快感を覚える人もいる。
そして、『なんだ、毎月支払っていけば大した金額じゃないじゃん。』と思い始める。
 
カードを使い慣れていくうちにローンに抵抗が無くなってくる。
最初は『自分の中では月に○万円までの支払いだったら大丈夫。』と思ったりもする。
そうやって地獄への階段を『まだ平気、まだ平気』と一歩ずつ下りていくのだ。
 
そうして、毎月の支払い金額が自分の収入の20%をゆうに簡単に超えるのだ。
一般に収入の20%を越えるローンは家計を圧迫するといわれる。
具体的に言えば収入が30万円の人は6万円以上のローンを抱えてはイカンわけだ。
 
普通は額面の85%くらいが差し引かれた手取りの給料。
これにローンが20%もあったら残りは65%になる。
この65%で毎月の生活をしていけるのならアリだという話だ。
この中で貯金も出来ている事が望ましいのだが。
 
しかし、バカは自分の甲斐性を超えるローンを組む。
その挙句にあちこちの消費者金融にも手を出す。
こうして何社かつまんでるうちに大きな金額になってくる。
 
そのうちに1ヶ月分の利子だけ入れて翌月にジャンプする事を覚える。
消費者金融で借りていた場合、年利が25%くらいになる。
 
それでは年利25%で300万円の借金を月5万円ずつ返済していった場合、
それはいつになったら完全に支払いを終える事が出来るのか、
また、最終的に返済する合計金額はいくらに達するのかを計算してみよう。
 
答えは『永遠に終わらず、膨らんでいく一方。』だ。
 
年利25%で300万円だと毎月の利息は61700円。
5万円ずつ返していても永遠に借金は減らない。
 
信じられないことに、こういう借金の仕方をしている人も現実にいる。
その多くはギャンブルにも手を出している人間だ。
 
ビギナーズラックで大勝ちする、知人が大勝ちした話を聞く、
実際に目の前で大勝ちしている人を見るなどの経験から夢を見るのだ。
 
しかし、パチンコ屋で働いた事のある俺の経験からすると、
パチやスロで生活してる人間なんて1000人に1人くらいのもんだ。
そういう人はしっかりと研究しているし、それだけの腕を持っていて、
毎回決まった店でデータをチラッと見ただけで打つなんてことはない。
 
だが、バカは借金をギャンブルで返そうとする。
大勝ちしたら簡単に返せると本気で夢を見ていたりするのだ。
現実は甘くなく、『蛍の光』を聞いて切ない気持ちで店を出るのだ。
財布の中身は減る一方だけど、それは酒を飲んで忘れちゃう。
 
 
だが、いつまでもこんな暮らしは出来ない。
そう思って死ぬ気で返済するとしよう。
 
では、年利25%で300万円の借金を月10万円ずつ返済していった場合、
それはいつになったら完全に支払いを終える事が出来るのか、
また、最終的に返済する合計金額はいくらに達するのかを計算してみよう。
 
答えは『4年1ヵ月後に返済総額476万円で払い終えることになる。』だ。
 
ちなみに月に10万円も返せないのなら7万円コースの例を教えよう。
その場合、9年2ヵ月後に760万円を払い終えることになる。
アイヤー、利子の方が多いヨ!ステキねー。誰の為に働くかオマエ。
 
さて、やっぱりこのぐらいの借金を抱えた人間はもっと死ぬ気にならなきゃダメだ。
自分がバカをやった分だけ苦労しなきゃいけない。
限界に挑戦しようじゃないか。
 
最近じゃ若いのにそういうローンを抱えているヤツも多い。
給料が手取りで20万そこそこなのに300万円の借金を抱えてるヤツもザラだ。
そういうヤツは一人暮らしなんてしてる場合じゃない。
実家に帰って親に頭下げて養ってもらい、月に15万円を返済にあてよう。
 
そうすると、2年4ヶ月で392万円を払い終えることになる。
ほら、これならまだマシじゃないか。
このぐらいのステップを踏んでからようやく社会復帰だろ。
 
まだちょっとオオゴトになってる実感も湧いてなくて、
たまには遊びたくて彼女にも借金返済を手伝わせようってんなら、
こんな苦労はしなくてもいいんだけどね。
 
そういうロクデナシが好きな女もいるしねー。
「そういう障害を2人で乗り越えていこう!」なんて言っちゃったりさぁ。
ホントの障害は彼のだらしなさだって事に気付かないんだから笑えるよ。
 
類は友を呼ぶ。
バカ男の隣にはバカ女。
そうやってバランスが成り立ってる気もするよ。
 
 
いやぁ、金貸しっていいなぁ。
ものすごく儲かるんだなぁ。
バカに金を貸すと増えて返って来るわけだろ?
 
『ストップ!借りすぎ』とか『ご利用は計画的に』って言っとけば、
後で「ムリに貸した覚えは無い。」という大義名分が成り立つわけだろ?
 
むしろ、「ストップ!貸しすぎ」とは誰も注意しねぇのな。
やっぱ地獄の鬼は力持ってていいわ。
資本主義の世の中じゃ金の力ってのは偉大だよねぇ。
 
俺も金貸しやりてぇわ〜。
いや、そんな金も無いんだけど。
 
でも、地獄に落とす鬼になるか、地獄に堕ちる人間になるか、
どちらになりたいかといえば、鬼になりたいねぇ。
 
でも、やっぱり俺はこれまで通り地獄に行く人を見守る存在でありたい。
地獄の世界ってのも勉強になるから。
 
『地獄の沙汰も金次第』
昔の人は良い言葉を残すわ。
シビレるねぇ。
 
俺の周りはブラックリストの人ばっかりだが、俺は借金をした事が無い。
金を持ち歩くのがイヤでカードを使ってるが、使った金額はデータに残している。
 
小学生の頃、親父にこう言われたんだ。
「バカな買い物はするな、カードでローンを組むな、
 人から金を借りるな、人の保証人にはなるな。」
俺はその言いつけを守ってるだけだ。
それが無かったら俺も地獄に堕ちてたかもしれないな。
 
親に言われた事が無い人は今この時に胸に刻むがいい。
地獄のフタを開けたいのなら止めないが。
 
 
2007/01/19


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