小さい頃は知らない言葉が多かったよね。
それを自分だけで理解しようとするかすぐに人に聞くか。
それだけでもIQに違いが出てくると思うんだ。
俺はどちらかと言うと自分だけで考える派だったなあ。
それゆえに勘違いも多かった。
人に言われてから気付く事が多かったね。
今回の話もそういう勘違いの一つだ。
あれは幼稚園の頃だったかな。
正月に家族で初詣に行こうということになった。
俺は「出かける準備して。」と言われるだけで、
どこに行くかは知らされてなかった。
兄貴も両親も嬉しそうだったのが印象的だった。
「きっと楽しいところに行くんだろうな。」単純にそう思った。
当時住んでいた所の近くに大きいお寺があって、
毎月3回ほど縁日をやっていた。
門の両側に立つ仁王像が恐かったっけ。
この日もそのお寺に来た。
「なんでこのお寺に来たんだろう?初詣は行かないのかな?」
ずーっとそう思っていた。
そしてお寺の帰り道、喫茶店によって食事をした。
トーストが4枚切りの分厚いやつでとてもおいしかった。
パフェも食べた。
すごくいい所だなあと思った。
その時、「そうか!ココが初詣っていうお店なんだ!」
と俺は思い込んだ。
家に向かう途中、俺は両親に向かってこう言った。
「また初詣に行こうね。」
両親は「もう行ったじゃないの今年は。」と笑顔で言った。
俺は「何回も行っちゃいけないのかな?」と思った。
あれから十数年が経つ。
俺は今、その喫茶店の店長をやっている。
んなこたない。(笑)
んなこたないけど今でもあるのかなあ。
あの喫茶店。
2003/01/06
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