555   次の目的に向けて。

頭に言葉が浮かばなくなってきたのは 何も考える必要が無くなってしまったから   良い傾向なのかもしれない これを機に衝動型になれればだけど   悪い傾向なのかもしれない そのまま思考できなくなるかもしれないし   そうなったら怖いから 刺激を入れれば何とかなる気がして また他人の相談に乗り始めた   そうして正解だったと思う 俺は分析を癖にしてた方がいい   全てはここから始まったんだ     暇潰し人生が功を奏したあの瞬間に 俺は報われたのかもしれない   顔も知らないヤツの分析をして 自分だけが見えている角度を言葉にして   それがスッキリとまとまった瞬間に 何かが新たな可能性が見えた気がした     何度も腐りかけていた それもいいかなと考えたりもした どうせ人生はくだらないんだから   根拠の無い自信もそろそろ切れかけていた 才能なんて目に見えるものじゃないから   才能があっても形にしなきゃ証明できない 自分自身に証明しなきゃ何の価値も無い   だけど分析を言葉にしているうちに ようやく形に出来る気がした   アイデンティティの叫びだった     一生に一度はやらなきゃならなかった いつやるのかも見えてなかった どうやるのかもわからなかった     ひたすら書いた 思い付く言葉たちを   枯れるまで書こうと思った   1000枚書いたら要領がわかった 2000枚書いたら方向性が定まった 3000枚書いたら楽しくてたまらなくなった 4000枚書いたら遊びを入れたくなった 5000枚書いたら目的を見失った   書くのは手段でしかない 目的はなんだ？     俺は行かなくちゃ 次の目的地に行かなくちゃ   目的地を決めなくちゃ     ただ生きながら死んでる あの日に帰ったんだから   せっかくまた帰れたんだから 何も無くなって     冬が終わったら 春が来るんだから       また何かを     したいなぁ         2010/02/04

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