なんか、よくわからないけど高速バスを乗り継いでいた。
辺りは冬だった。
何かに似てるな、と思ったらこないだ見た映画『バッファロー66』の最初の景色だった。
これが最終バスだから乗らないといけなくて、
俺は最初の方に乗れたから『後ろの席に座っちゃえーっ』て座って。
ツレも誰か一人居た気がするなぁ。
トシだったか。
で、バスが出発してすぐに目的地に着いた。
大きいドームみたいなトコだった。
入り口を入るとそこは緑色の長い長い廊下が続いていて、
バスを降りた人がみんな一緒に歩いて行ってた。
俺は先頭の方を歩いていた。
途中で振り返って見ると50人くらい一緒に歩いているのがわかった。
廊下の最後には改札があって警備員が一人立ってた。
その警備員がボタンを押すと改札が開くのだ。
その改札に辿り着く直前に矢口真里と合流した。
なんか、誰かに尾け回されているらしかった。
「ちょっと追われてるから一緒に居て。」
そう言われ、アイドルってのも色々と大変なんだな、と思った。
「じゃあ一緒に行くか。」
そんな感じで一緒に改札を抜けた。
右カーブを過ぎるとそこはプール付きのゲレンデだった。
俺たちはその近くのモミの木の下にあるベンチに腰をかけた。
周りには誰も居なかった。
ただ、真っ白な世界が広がっていた。
「ありがとう。」
「いいえ。」
そこで目が覚めた。
2005/12/17
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