カナと一緒に住んでいた頃の仕事帰りというシチュエーションだった。
メシにしようということになって、献立を考えていると、
俺が作ったらしきペペロンチーノがフライパンに残っていた。
『時間の経ったパスタのマズさにカナは耐えれんだろうな。』
そう思いつつも、もったいないので温め直していた。
戸棚を開けるとレトルト食品が何点かあった。
少し場面が変わって巨大な自転車置き場が出てきた。
俺はそこに自転車を停めて、家に帰った。
ちょっと前に住んでたマンションが大改築をしている。
近付くと大きな岩がゴロゴロと転がってくる映像が防塵シートに流れている。
『工事中につき落下物注意』という意味だろうか。
最近はこんな派手な映像で注意を呼びかけるのか。スゲェな。
その近くにある橋に通りかかると、橋の上でサッカーしてる某大学生がいた。
そいつがボールをポンと蹴ると、もうちょっとで橋の下に落ちそうになった。
「あぶねっ!」とか言いながらボールを取りに行く大学生。
そのせいで車が通れなくなっている。
腹が立ったので注意した。
「テメェ何やってんだ、よそでやれよ!」
大学生は謝ってきた。
「あっ、スイマセン。」
コイツは絶対わかってない。
わかってたら車道でサッカーしねぇだろ。
「スイマセンじゃねぇよ。常識で考えろバカ。」
「はい。」
周りを見ると、そのバカの友達10人くらいが俺を見ている。
なんだコイツら。
周りにいて止めもしねぇのか。
やっぱりバカの行く大学にはバカしかいねぇな。
「オメェ、次はねぇからな。」
最後にクギを刺しといた。
そこでまたシーンが変わった。
単車が置いてある。
なんかよくわからないけど、マンガ『カメレオン』のシーンらしい。
数百台の単車がひしめきあって北に向かっていた。
ものすごい爆音の中で俺は中央分離帯に立っていた。
同じく中央分離帯にいて、俺に殴りかかってくるヤツがいた。
どうやらコイツは俺のライバルという設定らしい。
俺はそいつの攻撃をかわし、単車の流れに向かって突き飛ばしてやった。
「ウワァァァア!!!」
何台かの単車に轢かれてそいつは戦線離脱した。
俺は置いてある単車にまたがり、パパンと軽く吹かしながら流れに乗った。
すると、すぐにさっきのヤツが別のヤツの単車を奪って追いついてきた。
「待てよコラァ!」
「あんだけのキズ喰らっといて…タフな野郎だ。」
そこでまたシーンが変わった。
なぜかウチがメグの家になっていた。
ブォンブォンという車の音がして、Saityが遊びに来た。
なんか眠そうだったので、「オールでもしたんか?」と聞くと、
「さっきまでファミレスで○○くんらと遊んでた。」と言っていた。
それなのになぜウチに来て遊ぼうと思ったんだろう。
ちょっと不思議。
「寝た方がいいんじゃね?起きてから遊べばよくね?」
俺がそう言うとSaityは「それもそうだな。」と帰って行った。
またシーンが変わった。
最初の方に出てきた巨大駐輪場で、俺は自分が停めたチャリを探した。
だが、なかなか見つからなかった。
途中、犬の散歩をしているカルーセル麻紀さんを見かけた。
かなり大型のボルゾイを連れていた。
そこに他の犬が通ると、そのボルゾイを怖がってガウガウ吠え始めた。
「あら、ダメよ吠えちゃ。」
その犬の飼い主はなだめていた。
カルーセル麻紀さんはウフフと微笑んだ後、犬を引っ張って行った。
きっと、その犬を怖がらせまいとしたんだろう。
さて、しばらく歩いているとホスト時代の店長とKくんとカズキが出てきた。
なんだこのメンツ。
「どこ行くの?」とKくんに聞いてみると、
「これから、しーちゃんと飲むの。」と言われた。
「マジで?俺も行く!しーちゃんと飲みたい!」
そう言って俺も付いて行った。
付いていくうちに話が変わってきた。
「この辺だと思うんだけどなぁ。」
「え?何が?」
「しーちゃんが言ってたハコなんだけど。」
あれ?空き店舗を探してるの?
なんだか話がおかしい。
「75000円だっけ?」
「そう。この駅前で75000円は絶対オイシイよ。」
カズキがそう言って辺りをキョロキョロ探している。
「あ。ここだ。」店長が俺らを呼ぶ。
「ドコドコ?」
「あぁ〜コレかぁ〜。」
見ると、そこは50uくらいの土地だった。
小さめの公園くらいだろうか。
巨大駐輪場に隣接してる、というより敷地内にこの土地があるというカンジだった。
っていうか、ハコ(店舗)じゃないじゃん。
ただ、気になるのがその土地の一部に祠とお墓があること。
それは動かしちゃいけないとのこと。
「移転とかできないのかな?」
「出来るんじゃん?」
これはKくんがテキトーに言ってる時の口調だ。
一瞬、そこから目を逸らしたらロッカーが出てきた。
そのロッカーに入ってるサーバーも動かしちゃいけないらしい。
「これ、どうするの?」
「これはウチで回線を契約して、それを繋いでやれば、前の持ち主が喜ぶの。」
え?それ、メリットなくね?
何のためのボランティア?
前の持ち主はKくんの知り合いだっけ?
うーん、イマイチ話が見えない。
「とりあえず、ロッカーとお墓を店舗内に隠しちゃえばいいっしょ。」
「ってか、何の店にするの?」
「シースルードリンクの店だよ。」
シースルードリンクってなんだ。(笑)
あ、もう想像が付いた。
つまり、シースルーの服を着た姉ちゃんがドリンクを通りすがりの人に売る店か。
台湾にあるセクシーギャルのビンロウ売りを日本でやるようなもんだね。
通勤時に目の保養ってわけか。
でも、わざわざドリンクを買うだろうか?
日本じゃ、みんなチラ見だけで買わずに終わるんじゃないだろうか。
「結構イケるらしいんだよ。あっちでもやってるけど、バカスカ客入ってるって。」
なるほど、既に成功例があるからやるのか。
その辺はさすがに抜かりないね。
ってか、シースルー?ほぼ裸じゃん。
それはさすがに公然猥褻罪に問われるんじゃないだろうか。
うーむ。まぁその時はその時か。
とりあえず、ロッカーの整理を手伝う事にした。
サーバー機は1台しかなくて、他はいらなそうなファイルの類だった。
それらをまとめて端っこに詰めると、ロッカーは半分のサイズになった。
お墓は店舗の中に入れて外から見えないようにしたものの、なんだか存在感がスゴイ。
幽霊なんて信じてないが、コイツだけは撤去したら祟られそうだ。
「今まで、男ばっかり取り憑かれてるんだって。」
「え?やっぱり?」
突然のKくんの言葉に俺はビクッとした。
「なんか、さっきからコイツの存在感がスゴイんだよね…。」
「あぁ、これはヤバイよ。マジで。」
さらっと言ってるけどKくんの目はマジだ。
そこで目が覚めた。
シースルードリンク、やっぱり捕まらずとも注意は受けるわな。
公然猥褻罪って乳首くらいならアリなのかなぁ…。
下を出さなければOKなのかなぁ。
店舗型性風俗特殊営業にあたるから風俗営業許可が必要か?
いや、それ以前に風紀を乱すから許可が下りない気がする。
しかし、長い夢だった。
2007/09/07
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