夢の話


管理人・有也の見た夢のコラム。
夢は潜在意識の表れだというが・・・変な夢ばっか。

 76   折り畳み踏み切り棒。
 
夢の中で踏切の棒を持っていた。
 
明らかにどっかから持ってきたヤツだった。
普通、踏切の棒なんて売ってない。
 
ただ、俺の事だから、踏切から外すようなマネはしてないと思う。
そこまで常識に欠けた行いはしないはず。
 
それを何かに使おうと左手に持って運んでいた。
バイクを右手で片手運転しながら。(ノークラッチでギアチェンジしつつ)
 
 
どこに向かってるかはわからなかったけど、
そっちに行けば何かある予感がしていた。(踏切棒を活かせる何かが)
 
途中の踏切がヒドく渋滞していたので、
ガラガラになっている反対車線にはみ出しつつ前に行くと、
最前列が車1.5台分くらい空いていた。
 
俺がそこに滑り込むと、Saityもカマロで後から入ってきた。
「お。」「よう。」
バイクはまだ良いけど、車でそういう割込みはダメよ。
 
 
その直後、俺らと同じように反対車線を走ってきた車がいた。
だが、その車はそのまま踏切をくぐり抜けて線路内に侵入。
 
おいおい、電車来ちゃったらどうすんのよ。
そして、それは完全に往来妨害罪(刑法第124条)だから。
どこまでやっていいかがわかってないバカはこれだから困る。
 
その車はなぜか向こう側まで抜けずに、2路線目にケツ半分を残して止まりやがった。
 
おいおい、カンカン鳴ってるし、電車の来る音が近づいて来るんですけど?
完全に大破フラグじゃね?
バック・トゥ・ザ・フューチャー3フラグじゃね?
おまえはデロリアンか。
いや、シルビアのQ'sっぽいけど。
バカな走り屋だぜ・・・。逝ったな・・・。
 
と思っていたら、2路線だと思っていた線路は4路線で、
2路線目は平日使われてない路線だという事がわかった。
(夢ルールその1:誰にも説明されてなくても突然に状況を把握できる)
 
そして、走って来た電車は3路線目を駆け抜けて行った。
来た時よりも明らかに広くなった線路を越えて左に曲がり、
Saityのカマロに続いて走って行った。
(なぜか俺はバイクではなく、徒歩になっていた)
 
 
それにしても踏み切り棒は長過ぎる。
ちょっと邪魔。いや、かなり邪魔。
 
しょうがないから折り畳もう。
踏み切り棒は折り畳めるペラペラな素材という事になっていた。
(夢ルールその2:激しく違和感を感じたりしなければ、都合良く設定が変わったりもする)
 
それを両手で抱えて走っていると、左手に交番が。
うわぁー、マッポに捕まらないと良いなぁ。
踏み切り棒なんて持ってたら明らかにおかしいもんね。
別に盗んだわけじゃないけど、説明できないし。
一気に駆け抜けよう!
 
 
…どうやら、気付かれていないようだ。
交番に人がいないのかな。
ふぅ、やれやれ。
 
と思ったら、右手に新しい交番が!
そして、中には大勢の警察官!
ヤベェ、大ピンチじゃねぇか!
 
次の瞬間、俺は目の前に立ちはだかった若い婦警さんに頭を殴られていた。
「待ちなさい!」
グーで殴ったのか?痛いんですけど。
 
チクショウ、こんなトコで捕まっちまうとは・・・。
なんとか逆転は図れないものか・・・。
 
ん?待てよ。そうだ・・・。
この手があるな。
 
「イテテテ・・・何するんですか!コレ、届けに来たのに。」
出来る限り、低姿勢に。
落し物を届けに来た小市民っぽく。
 
「えっ、そうなの!?」
動揺する新人婦警さん。
自分のミスだと思ってアタフタしてやがる。
フッ、勝った。ニヤリ
 
「落し物を届けに来て殴られるとか、意味わかんねぇ・・・。マジ痛ぇし。」
俺が痛がりつつ、頭を押さえていると、交番の中から警察官がワンサカ出てきた。
 
「まぁまぁ、ここは一つ勘弁してやってくれませんか。」
ちょっと部長さんっぽいのが仲裁に出てきた。これはイケる。
ここでもうひと押ししとくか。
 
「交番に届けようと思って持ってきたのに、いきなり殴られて・・・。」
「いや、これは申し訳ない。誤解があったようで。」
話のわかるオッサンだ。
 
「ささ、こちらへどうぞ。」
OK、なんとかごまかせた。
 
 
しかし、肝心なのはこれからだ。
ここから、『どこで拾ったか』という説明が、しどろもどろだとアウト。
全力で“有り得そうな場所”を考えなければ。
 
・・・よし、“踏切を渡って左に曲がったところにある団地沿いの歩道の隅”にしよう。
それを上手く説明しようとしてる風に言えば大丈夫だ。
 
ここに来るまでの道中で防犯カメラに映ってる場面があるとすれば、
それは踏切内にある障害物検知カメラくらいのものだろう。
 
家から団地までの間にはそういったカメラは無いはず。
よし、これで行ける。俺が捕まる事は無い。
 
 
その時、Saityも後から入ってきた。
「チワーッス。」
 
俺はとっさに状況を説明するフリをして、話を通す。
「おう、聞いてくれよ。俺がコレ(踏み切り棒)を届けに来たら、いきなり殴られてよぉ。」
これでSaityは“落し物を届けに来た友人の付き添い”を演じるはずだ。
 
「えっ、マジで?キミはなんで殴ったの?」
爽やかに笑いながら若い婦警さんにサラッと問いかけるSaity。グッジョブ。
これで完全に話が合う。
 
「あっ・・・。す、すいません・・・。」
申し訳無さそうに謝る婦警さん。
 
いいよいいよ、実はキミの行動が正解だし。
ウソついてんのこっちだし。
 
 
オッサン警察官連中は外で立ち話を始め、俺らの担当は若い婦警4人になった。
「え、この辺が地元なんですかぁ?」
「あぁ、あっちの方。」
「あー、そうなんだぁ。今度、合コンしません?」
途端にキャイキャイする婦警さんたち。
出会いが無いのか、キミらは。
 
 
そこで目が覚めた。
 
 
 
悪いことをしてるわけじゃないのに、なぜごまかそうとしたのか。
ますます怪しくなるような気がするんだが。
 
 
2010/06/01



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