恋愛マニュアルプロローグ

プロローグでは恋愛に関するコラムで
男女別マニュアルに該当しないもの、
または男女両方見て欲しいものを
そこはかとなく載っけております。

 84   思い通りに仕向ける能力。
 
些細な事だけど、その子の近くの席をキープしたら、仲良くなる可能性が上がるかも。
そんな事を考えた事がある人は意外と多いんじゃないか。
 
こんな相談もたまにあるもの。
 
今度飲み会があるのですが、好きな子の隣に座るにはどうすればいいでしょうか?
 
 
少し頭を使えば、こういうのを思い通りに仕向けられる事ってのは多い。
今回は、その飲み会の席について考えてみよう。
 
 
男3人、女1人で居酒屋に行くとするよね。
自分が男で、その女の子の事が好きだとする。
彼女の隣の席に座ろうと思ったら、どうすればいい?
 
あまり露骨に隣の席をキープしに行くのも気が引けてしまう。
そんなヘタレは、あくまでも自然に隣の席を取りたいと願うだろう。
 
 
男が全員ガツガツしてなかった場合、一番最後に入ればいいんだよ。
そうすれば、自然とその子の隣に座れるようになるんだ。
 
まず、居酒屋に入るところから考えて欲しい。
女の子が先頭になる事は少ない。
確率から言ってもそうだし、しゃしゃり出る男がいたりもするからな。
 
店員に「4人なんですけど、空いてます?」と男のうちの誰かが聞いたとしよう。
しゃしゃり出したい気持ちを抑える事が出来ず、でもそれを店員にしか出せない男だ。
そうすると、その男を先頭にして、4人席に向かう事になる。
 
そこで、4人席に着くまでに自分が最後尾を歩くようにしろ。
そして、先頭の男と女の子に気付かれない程度に、もう1人の男の注意を軽く惹き付けておけ。
張り紙に興味を惹かれたフリをしてもいいし、靴を直す素振りをしてもいい。
で、自分は最後に席に着くようにするんだ。
 
4人席だと、ほとんどの場合が2対2で座る事になるわけだが、
よほどの事が無い限りは、先頭の男が最初にどちらかの奥に座る。
 
次が女の子だった場合、その子はそれとは反対側に座る事になる。
これはバランスを考えて交互に分かれるという自然な行動だ。
 
そして、2人目の男が座る。
この時、そいつが女の子の横に座るのをためらう事が多い。
そうすると、最初の男の隣に座る事になる。
 
ほら、自然と女の子の隣に座る事が出来た。
 
ここで2人目がちょっぴりがっつく男である場合、スッと女の子の隣に座る事もある。
しかし、ここの2人がそこそこ仲が良くない限り、その確率は低い。
男は男同士で座るのが自然と思う人間が多いのだ。
 
最後に座る人間は“女の隣を選んで座るイヤらしい男”ではない。
“最後に余った席に座った男”という位置付けになるのだ。
 
もし、2人目の男がスッと行きそうなタイプだった場合、
荷物を女の子の横にポンと置いて、上着を脱いでハンガーにかけよう。
そういう間をはさめば、それがごく自然な行動に映る。
 
あとは「ビールは何があるかな〜。」なんてメニューに目をやっておけばいい。
そうする事で、“席の位置なんて別に気にしてない男”に映るわけだ。
 
2番目に座るのが2人目の男だった時、そいつが先頭の男の正面に座ってしまうと、
次に座る女の子は必然的にどちらかの隣を選ぶ事になる。
これを避けるために、2番目の男を最後尾から惹きつけておくのだ。
 
 
これぐらいは少し考えればわかると思う。
 
もっと言うと、女の子は大抵がバッグを肌身離さず持っている。
男が持っているバッグはテキトーに放置できるが。そこが少し違う点だ。
 
そのバッグを置く位置まで予想に入れておけばいい。
片方がイスの席、もう片方がソファー席だった場合、女の子がソファー側に座る事が多い。
 
また、他の男もソファー側に座らせるぐらいの配慮くらいは出来るヤツが多い。
そうすると、女の子はソファーの奥側に座るという事でほぼ決定という事もある。
自分のタイミングはそれに合わせて動いても良い。
 
「ゴメン。俺、左利きだから代わって。」とか言ってもいい。
仮にそこが左利きと関係無い席だとしても、それで代わってもらうんだ。
右利きの人間はそんなの考えないから、「あぁ、そういうものか。」とか思うもんだよ。
 
相手側にその席に固執する理由が無い限り、これは譲ってもらえる事が多い。
“変に固執すると、イヤらしい男だと思われる”という心理も働くからね。
 
なに?おまえは左利きじゃない?
だから何だ?左手で食ってりゃいいだろ。
 
たまに「俺も左利きなんだ。」とか言われる事もある。
そうなるとこの作戦は使えないので、注意が必要だ。
 
 
さて、ここまで色々と言ったが…。
 
隣の席が有利だと思う人は、これを参考にすると良い。
対面が有利だと思う人は、対面に座るといい。
 
自分が自由にやりやすい席ってあるからね。
俺は右端の席にいる時が最もリラックスして話しやすい。
左利きなんだけどね。
 
しかし、特にそれにこだわったりする事はないね。
テキトーに座って、テキトーに抜け駆けする方がラクな時もある。
別にその居酒屋だけで頑張る必要も無いしな。
 
ちょっと離れて座って、興味無さそうに見せていた方が相手が気にする事もある。
ようするに、大事なのは流れを読むことだ。
 
 
いつでも自分が好きな時に好きなように行動出来て、
座席も配置も思い通りに出来て、トークの引き出しもいっぱい持っていて、
色んな表情の見せ方を知っていて、効果的な喋り方も知っていて、
相手の心理を容易に読み取るだけの洞察力と読解力があれば、
意中の子を落とせる確率が上がるわけだよ。わかるかね。
 
ラッキーパンチなんて、めったに当たらないよ。
めったに当たらないから「ラッキーパンチ」なんだ。
 
チャンスの時に効果的に確実にパンチを当てられるのがプロだ。
それまでは様子見でいいんだよ。
 
例えて言うと、サッカーのロナウドのような戦い方かな。
彼は練習でもランニングはサボるし、試合でもフィールドを走り回ったりしない。
 
ただ、最高のタイミングで最高の位置にいるようにする。
そして、ボールが来たらあっという間にゴールだ。
どこにチャンスボールが来るかを洞察する能力が素晴らしいんだ。
 
 
まぁ、ロナウドのような戦い方が必ずしも良いわけではない。
色んな攻め方・戦い方を頭に思い描いて、ベストな攻め方を選ぶべきだ。
 
もっと積極的に果敢に攻めて攻めて攻めまくって押し切りたい、
無尽蔵のスタミナでフィールドを走り回る全盛期のヴェルディ北澤豪を目指したいのなら、
それもそれで良い結果が得られる事もあるだろうよ。
押しに弱い女の子ってのも意外と多いからね。
 
 
「隣の席になったら、それだけで超有利!」なんて事はない。
逆に緊張して暴走して墓穴掘って終了する危険だって高まるんだ。
 
 
結局は、実力を底上げするしかねぇんだ。
だから、いつだって予習復習しとけ。
 
マニュアル読んで「為になりました!」とか言ってるヤツも、
結局はそれが身についてなけりゃ意味がねぇんだよ。
 
自分が納得できた事は自分の血肉に染みつくまで擦り込め。
そうでなきゃ、学ぶ前のおまえと何ら変わらん。
 
読んで満足して、一晩寝たら忘れて、また同じ過ちを繰り返したりするんだ。
そして、「次からはこうするって決めてたのに、やっちゃいました…。」と報告に来る。
 
そういうヤツに対して、俺がいちいちケツを叩くのは面倒だ。
「やっちゃいましたじゃねぇんだよ、このブタが!」って言いたいけど、毎度毎度は疲れる。
 
今後は自分でケツを叩いて欲しい。
たまには自分でスパンキング。アォウ!笑
 
 
2009/12/07


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