俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 142   伊豆の白浜での思い出。2
 
その後、途中の高速道路のサービスエリアに寄った。
トイレ休憩と軽めの朝食、運転手交代等のためだった。
 
白浜に行ったことの無い俺は「あと、どれくらいで着くんスか?」とか話していた。
「今、やっと3分の1くらいじゃねえか?」とオーナーが爽やかな顔で答えてくれた。
 
続けてオーナーはこう言った。
「それより有也、向こうでバーベキューやるんだよ。」
「あ、そうなんすか?面白そう。楽しみっスね。」
「ビールの樽ごと買って来たからよぉ。向こうで生ビール飲めるぜ。」
「まじっスか?すげぇ!っていうか機械はあるんですか?向こうでレンタルするんですか?」
「いや、冷やして注ぐ機械ごと貸してくれるトコがあるんだよ。そこで借りてきたんだ。」
「へぇー!そんな事が出来るんだー。すげぇなぁ最近の酒屋は。」
 
俺とオーナーがそんな話をしていると、専務達の声が聞こえてきた。
「あ!やべぇ!忘れてきた!」
なにやら騒いでいる。
専務の友人のタケさんが何やら忘れ物をしたらしい。
 
専務がこちらに駆け寄り、笑いながらこう言った。
「兄貴、先っぽのノズルがありません。忘れてきました。」
「ノズル?何だそれ?」
「ビールを注ぐ機械の先っぽのヤツです。」
「それじゃあビール飲めないのか。」
「タケに任したんですよ。そしたらアイツ、忘れてきよって。」
タケさんは気まずそうな顔をしてこちらを見ている。
 
「有也、ビール飲めなくなっちゃったんだって。残念だなぁ。」
オーナーが爆笑しながら俺に言う。
専務は「いや、俺じゃないですよ!タケが。」と必死に責任逃れをしている。
俺は笑いながら、「そっかー。生、飲めないのかぁ。」とタケさんをチラリと見ながら言った。
 
タケさんは「そんなにいじめないでくれよぅ。」と言ってみんな笑った。
 
次回に続く→
 
 
2003/08/01


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