−at 2001−
酔ってる。
いや、酔ってるとはいえ、自分のしてる事ぐらいはわかる。
これがどんだけ罪な事かもわかってるつもりだ。
気が付きゃホテルの一室。
今宵ワンナイト・ラヴ。
ウソつけ。
「気が付けば」なんて。
まともに判断できる程度のクセに酒のせいにしやがって。
女の寂しさにつけ込んで性欲満たしてりゃ世話ねぇや。
カワイイ子が相手だと理性の歯止めがきかなくなる。
どうしようもねぇ話だ。
続けたい。
でも続けられないのもわかってる。
一歩外に出りゃ良い事じゃないんだから。
後ろめたさで腰の動きも鈍る。
彼女の笑顔も浮かんで罪悪感。
俺の下に居るこの子だって彼が居るのに。
このモヤモヤはなんだろう。
わかってるよ。
これ以上はもう一緒にいちゃいけないんだ。
「酔った勢いって事にしちゃえよ。」
腹の中で誰かがそう言ってる。
「やっぱ良くないよ。何やってんだ。」
頭の中で誰かがそう言ってる。
酔って記憶を失くす体質ならこの罪悪感も和らいだ?
酒に強い自分が疎ましい。
でも、これは酔いのせいなんかじゃない。
そして、これは自分で選べた。
半分麻痺してても充分に選べた。
ロクでもねぇ話だ。
自分に呆れて泣けてくる。
通勤ラッシュの時間も過ぎ、国道で車がまばらに走ってるのが聴こえてくる。
俺はいつまでこんな事を。
もう止めよう。
帰れば彼女が笑顔で迎える。
その笑顔で胸が痛い。
後悔のSEX。
2001年モヤモヤ・ワンナイト・ラヴ。
遊びはもうヤメだ。
2004/05/02
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