俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 398   新宿の街を小粋に歩く。
 
相談者に「こないだ新宿に行きました。良い街ですね。」と言われた。
俺は小さい頃から新宿が大好きなので自分の事のように嬉しい。
 
 
新宿は最高だ。
 
 
新宿は俺が小さい頃によく遊んでいた思い出の街で、
中でも新宿中央公園は俺が初めてビッグマックを食べた場所でもある。
 
その時の事は今でもハッキリ覚えてる。
当時の俺は小学3年生くらいだったはずだ。
 
ほぼ毎週のように兄弟全員で新宿中央公園に行っていた俺だったが、
その日は珍しく兄貴がサッカーの試合か何かで一緒に居なくて、
妹と俺の二人で親父に連れられて新宿に来たんだ。
 
中央公園に車で行く途中、親父が公園の近くにあるマクドナルドに寄ってくれて、
いつもはマックでテリヤキマックバーガーを食べていた俺だったが、
『今日は二人だけだからちょっと高い物でも買ってくれるかもしれない』
と思い、憧れだったビッグマックをせがんだ。
 
「ビッグマックなんて食い切れるのか?」と親父が心配そうに言った。
親父はビッグマックを食べた事が無かったんだろう。
 
「平気だよ。絶対食べれるよ。」
俺がそう言うと、「アーもビッグマック食べたい。」と妹がせがんだ。
親父は「じゃあ、他のジュースとかは無しだぞ。」と言ってビッグマックを注文してくれた。
 
『ついにビッグマックが食べられる!』
俺も妹もすごく喜んだ。
 
 
そして新宿中央公園の石段の上で足を組みながらビッグマックを食べた。
その時、親父が「こっち向いて〜」と写真を一枚撮った。
その写真は今でも俺の手元に残っている。
 
 
 
新宿は世界一、人の出入りが多い街(新宿駅は一日の乗降者数が世界一)でもある。
 
朝晩を問わず、常に人が歩いている。
色んな人を観察できるので飽きる事が無い。
 
街は夜になっても明るく、店も常に開いている店が多い。
欲しい物があれば全てこの街で揃うんじゃないかと思う。
 
 
 
新宿は歓楽街があって、水商売の人間も溢れかえっている。
 
俺の家の近くにはキャバ嬢やホストも数多く住んでいる。
格好と雰囲気を見れば風俗系かキャバ系かは見当が付く。
 
たまに、ケータイで営業電話を掛けているヤツに会ったりすると面白い。
そいつの営業の掛け方を聞いてそいつの仕事の腕が大体わかる。
 
話の内容を聞きながら、俺は心の中でそいつの評価をしてるんだ。
『そんな営業じゃ誰も店にこねぇよ。こいつ、絶対に売れてねぇだろうな。』とか、
『こいつの営業はなかなかいいなぁ。イヤミが無くて来る気にさせる言葉を選んでる。』とか。
 
そういう事が出来るのも新宿ならではなのだ。
 
 
 
新宿には大規模なオフィス街があって、それは高層ビルで構成されている。
 
その辺りは地面が2、3層になっていたりもして、色々な店も入っていたりする。
キレイな造りでだだっ広い空間や意味の無いモニュメントがあり、
殺風景な場所を好む俺には最高の場所だ。
 
連載コラム:『夏の思い出』もこの新宿という街があるお陰で書く事が出来た。
現在は一年以上も更新せずに放置してはいるが、20話くらい先まで書いている。
 
 
新宿には住宅街もある。
 
普通の一軒家やアパート、マンションが密集している地域がある。
子供が駆け回っている風景はまずお目にかからないが、
それでも住宅街があるってのは生活感があってなんか良いカンジだ。
 
 
 
新宿は街がキレイに舗装されていて、街全体が汚い。
 
人が集まるからキレイに舗装して、人が集まるから汚れる。
キレイな造りをしている道路にもガムがびっしりと真っ黒にこびりついている。
 
そういうトコが人の気配を感じさせて俺は好きなんだ。
人間が地球を汚して行く様を間近で見ている気になれて感慨深い。
 
 
 
新宿は最高の街だ。
こんなに色んな顔を持つ街ってのも珍しいんじゃねぇかと思う。
 
俺は自分が新宿区民であることを誇りに思ってる。
ココに住んで、ココに生きている自分も誇りに思う。
 
 
全ての要素が溢れかえった街。
ココが俺の寝床。
 
 
2005/10/01


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