団塊の世代が引退していく。
日本の高度成長期に額に汗して働いた、日本の英雄たちが次々に引退していく。
実に勿体無い事だ。
「ようやく引退だ。今後はゆっくりと老後を過ごしたい。」と言うなら仕方が無いが、
「まだまだ俺は働けるぜベイベー!」な人もいるだろう。
そういう人たちを集めて何か出来ないだろうか。
その世代だけを集めたコミュニティを作れないだろうか。
それが出来たらかなり価値のある事が出来ると思うのだ。
全国規模の学生運動をやった世代だ。
熱いモノを持っている事は間違いないはずなのだ。
しかし、訳のわからん小僧が「集まれ〜。」と言った所で、相手にされるわけもない。
彼らの方が経験も知識も遥かに上なのだから。
そこで、彼らがロマンを感じるモノを用意する事を考えた。
それが彼らの心の琴線に触れられれば動いていただけるのではないだろうか。
とは言っても、彼らは何に対してロマンを感じているのだろうか。
俺は団塊の世代ジュニアではあるが全く予想が付かない。
友人の話じゃ、その世代に戦艦大和の精巧な模型がかなり売れているようだ。
やはり戦争に出ていた親の世代の影響は色濃いのだろうか。
うちの祖父が2人ともそれぞれの仕事上の理由で戦争に行ってないからか、
我が家ではあまり戦争の話になった記憶がない。
戦争に関する本は置いてあるが、『アンタも読んでおきなさい。』と言われたくらいのもんだ。
それに対する考え方だのなんだのは全く話し合ったことがない。
『はだしのゲン』とかは俺と兄貴の間で一時流行ったが、
東京育ちの俺らには広島弁が珍しかっただけだった。
しかし、そんなに戦争に関心が無いのはウチだけなんだろうか。
他の団塊の世代の家庭ではもっと戦争について語ってんだろうか。
ゆうなのお祖父さんは戦争の実体験を話して聞かせてくださったらしい。
乗っていた船が攻撃を受けて沈没し、服を着たまま島まで泳いで助かったそうだ。
軍歌が大好きでよく歌って聞かせていたそうだ。
それを考えると団塊の世代が父親から話に聞いた戦艦や戦闘機に、
カッコイイ男のロマンを感じているのも自然な事なのかもしれない。
しかし、それと同時に戦争の悲惨さなども聞いているだろう。
戦争に関するものについては好みが両極端に分かれるような気がする。
う〜ん、もっと別な角度からのアプローチを考えるべきなんだろうか。
思いついたらまた書く事にする。
2006/06/21
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