よく有名なアーティストなんかが『自分からはもう何も出ない』と悩み、
精神に異常をきたしたり、アッチ系やソッチ系に溺れちゃったり、
最後にはひっそりと死んじゃったりするって話をチラホラ聞く。
その人にとってはヘタに才能なんて無い方が良いと言えるかもしれない。
少しも才能が無い人間だったらハナからそんな風に悩まないわけだ。
ヘタに作品がヒットしたりすると、それと同等かそれ以上を求められる。
実際にレコード会社やファンなどの他人が求めているかどうかは別にして、
『それ以上を出さないいけない。』という、ある種の強迫観念に襲われてしまうのだろう。
『出ない時は出ない。』それはそれでいいと俺は思うのだが、
時間が経つにつれファンが離れる事を怖れたりすると焦りが出てくるんだろう。
レコード会社もファンも薄情な人間が多い。
一度でも目をかけたなら最後まで見届けようとは思わないんだろうか。
そういう連中に付き合うってのはなんつーか時間と精神力のムダだ。
アーティストはそんな人間を相手にしないでひたすら自分と遊んでりゃいいんだ。
自分と一番楽しく遊べた奴が一等賞なんだと思う。オリコンとか金とかじゃなく。
俺は文章を書く事で自分を表現している人間で、
どれだけ自分と楽しく遊べるかだけで自分の人生の価値を量っている。
だから他人にどう思われるとかはあまり考えてない。
ただ、俺の興味のベクトルが色んな方向に向いていて、
それが読者の求める方向とズレているのは少し申し訳無いと思う事もある。
そこでたまに「何を書いて欲しい?」とか聞いてみるのだが、
みんなが待ってるのは当たり前のように恋愛マニュアルだったりする。
いや、HPのタイトルがアレだから当然なんだろうけど。(笑)
自分でも「コレ何のサイト?」と思う事もあるくらいだ。
なんか『一気コール!』とか『型抜き遊び』とかあるし。もう手に負えない。(笑)
しかし、マニュアルを書けと言われれば逆らいたくなる。
なんつーか、『他のトコも見ろよコンニャロォ』とか思い始めて、
むしろ他のコンテンツに力を入れたくなってしまうのだ。
仕事として依頼されるんだったらキッチリやるんだけど。
俺の場合はもうちょっと読む側の意見を反映する必要がある気がする。
アンケートをやる度にそれを考える。
まぁ俺の場合は一流のアーティストでもなけりゃ、一流作家でもないから、
今回のような心配をする必要も無いじゃねぇかと最後になって思った。
ホントにたわごとになっちまったなぁ。
たまにはマニュアルでも書くか。
いや、書いてるんだけど会員用ページのために取っておいてたりするんだ。
なんつーか、読者イジメもここまで来ると悪質な気がしてきた。
特に昔からの読者にはホントに申し訳無い。
でも、もう慣れたっしょ?(笑)
2006/09/16
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