俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 462   酔いしれよヒロイン女。
 
 
元カレから電話がきた
 
なんで今頃になって掛けてくるのよ
「元気か?」なんて聞かないでよ
 
アンタを引きずって落ち込んでたのが、
最近になってようやく吹っ切れたと思ったのに
 
これでまた少し忘れられなくなる
 
 
「女がいなくなって元カノ漁りだろ。みっともねぇ。」
有也が大通りを見ながらそう言った
 
「誠実な男なら、そんなマネはしねぇよ。」
有也の言う通りだ
私はロクでもない男にばかり惚れてしまう
 
もうこんな恋愛は終わりにしたい
どうしていつもこんな辛い恋ばかりするんだろう
 
 
 
 
「…オイオイ、また悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇだろうな。」
「うるさいわね〜浸らせてよ〜。」
 
「オマエの悪い癖はそこだ。」
「えっ、なにがよ!?」
 
「ロクデナシにハマる、さらにそれもドラマチックだと思い込む。」
「うっ…。」
 
「だが、オマエのは純愛ドラマじゃねぇ。昼ドラだ。」
「ほっといてよ!(笑」
 
「ほっとかないよ。俺はオマエのダチだから。」
「・・・ありがと。」
 
「だから、とっととそのどうしようもないループから抜け出せよ。」
「うるさいわね〜。」
 
「ホイホイ付き合うな。半年は付き合わず、SEXもナシで相手を見極めろ。」
「それは…ハイ、スイマセン。」
 
「相手の人間性を確認せずに付き合うなよ。」
「ちゃんと確認してます!」
 
「わざわざロクデナシと確認してから付き合ってるのか。」
「それは後からわかったんだもん!」
 
「ふぅ…。」
「なによぅ!」
 
「つくづく、男を見る目の無い女だ…。」
「見る目はあるもん!」
 
「そうだな、ロクデナシを選ぶ目は誰にも負けてねぇよ。」
「それを言っちゃ終わりだよ。」
 
「終わってるからこうして俺に相談してるわけでしょ。」
「そうだけど…。」
 
「だったら反論してる場合じゃないんじゃん?」
「…はい。」
 
「で、どうしたいの?」
「どうしたらいいと思う?」
 
「いや、オマエがどうしたいかによって違うだろ。」
「私はね・・・幸せになりたいの。」
 
「・・・・・・・・・で?どうしたいの?」
「幸せになりたいの。」
 
「アバウト過ぎんだよ!」
「だって、幸せになりたい〜!」
 
「だから具体的にどうしたいかを聞いてんだろうがよ、このブタが。
 この口か?この口が悪いのか?アァ?」
「イタタタ、ろめんなひゃい。」
 
「で?なんだって?」
「カッコ良くて優しくて私だけを愛してくれる男が欲しい!」
 
「あ〜スイマセンけど在庫切らしちゃってるんですよ〜申し訳な〜い。」
「なんで〜いないの〜?」
 
「地方自治体のお見合いパーティーにでも参加すれば?若けりゃモテんじゃん?」
「そっかぁ〜!」
 
「いや、冗談だけど…。」
「ううん!頑張ってみる!」
 
「あらやだ。この子ったら、やる気マンマン。」
「私、オヤジキラーになる!」
 
「いや、キラーになる必要はねぇだろ。」
 
 
 
それから4ヶ月後。
 
『結婚します』と書かれたハガキが届いた。
 
 
「ちょっと待てぃ。」
『モシモシ有也?あ、招待状届いた?』
 
「結婚てオマエ…。」
「私ね、子供が出来たの!そしたら彼にプロポーズされたの!」
 
 
:ヒドイ男に振り回された女の上がり役:
地方自治体のお見合いパーティー 1飜
相手は12歳上のオッサン      1飜
私だけしか見えないと言われる   1飜
元カレを忘れさせてくれた      1飜
〇〇タンとか呼ばれてる       1飜
無計画なSEXで妊娠         3飜
プロポーズしてくれたとはしゃぐ   1飜
付き合い始めの勢いで結婚     2飜
裏ドラ(相手の両親と同居)      2飜
 
 
 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・数え役満だな。お幸せに。」
 
何も言わない。
何も言えない。
 
 
2006/11/25


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