才能がある人はそれでいいかもしれない。
でも、私には何の才能もないんだよ。
なのに同じように生きろって言われても、ムリに決まってるでしょ。
自分が出来るからって他人も出来て当然だと思わないでよ。
そう思われるたびにこっちが劣等感に苦しむのよ。
ってな事を言う人をたまに見掛ける。
しかし、それは見方を変えれば色や形まで変わるものだと思うのだ。
一心同体じゃないんだから、誰かと同じ事が出来るわけがないだろう。
「人は人、我は我」ってなもんだ。
どんな才能にも二面性がある。
劣等感を抱かない才能を持っている人は、
劣等感を抱かないが故に劣等感を持って生きる人間の共感は得られない。
言うなれば、劣等感を感じる才能が無いからだ。
劣等感を強く持つのも才能の一つなんだ。
そこに気付かない人間は多いが。
北半球の人は北半球の星空しか見えない。
南半球の人は南半球の星空しか見えない。
それと同じようなものだ。
ある感覚を持てば、その裏にある感覚は持てなくなる。
才能は誰にでもある。
その使い道がわかると楽しかったりするけど、
逆にさらに研ぎ澄まそうとして苦しんだりもする。
生まれつき目が見えない人の感覚は目が見える人にはわからない。
生まれつき耳が聞こえない人の感覚は耳が聞こえる人にはわからない。
途中から両面を持とうとしても、その割合が変わるだけだ。
10:0が9:1になったりするだけだ。
おまえはおまえだけのバランスで生きてる、オリジナリティのある人間だ。
俺も俺だけのバランスで生きてる、オリジナリティのある人間だ。
それだけなんだ。
だからあまり自分をイジメるな。
どんな事態でも自分が自分を傷付ける存在であってはならない。
弱い自分を守るのは、強い自分(もしくは強がる自分)をおいて他にない。
オマエはオマエの味方であれ。
自分を満たせば他人にも与えられる。
不運と考えるな。
もっと大きな不運を逃れたと考えろ。
凹んだのではない。
膝を曲げたんだ。
だから高く飛べるかもしれない。
ワクワクしようじゃないか。
2008/07/01
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