俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 533   心を捉える力について。
 
たまにこんな質問が来るので、全力で答えてみた。
 
どこかで役に立つと思うよ。
きっと。タブン。絶対。
 
----------------------------------------
 
私は作家を目指していて、応募したり色々しているのですが、
相手の心を捉える文章が書けないんです。
 
有也さんは、文章を書く上で何か気をつけていること、
工夫している事はありますか?
 
----------------------------------------
 
相手の心を捉える文章を書くには、相手の心を捉える人にならなければ。
相手の心を捉えるには、相手の心を読まなければ。
相手の心を読むには、相手の立場に立たねば。
 
俺は小学生の頃から、相手の心を読む事を一番に考えてきた。
だから、読解力は人並み以上にあると思う。
国語の成績もトップレベルだった。
 
文章で心を捉えるには、相手の心に響く言葉を選ばなければならない。
その言葉も本当に効果があるのか、実践によって確かめなければならない。
高校時代〜パブ時代〜ホスト時代〜キャバ時代〜HPでの相談を通して、それを行った。
 
以上のような事をしてきたから、文章を書く上での工夫ってのは特に意識してない。
言葉は勝手に湧いてくる。その中から選ぶだけだ。
それが湧いてくるような生き方をするのが、遠回りの近道だと思う。
 
ついでに言うと、俺は作家になりたくてなったわけじゃない。
好き勝手に生きてたらそうなっただけ。
 
どんなジャンルでもプロフェッショナルになれば、本は書ける。
それが人の興味をそそる内容であれば、本は出せるし、売れるものだよ。
 
----------------------------------------
 
そうですね。
やっぱり相手の心を読むことができなければいけないですよね。
私も読解力をつけようと思って本をひたすら読んでいるんですけど、
相手の心を読むことはできなかったですね。
努力はしているつもりなんですけどね。
なかなか上手くはいかなかったです。
 
私は、どうしても心ではなく頭の中で言葉を選んでしまって、
ついつい難しい言葉になってしまったり、
自分が何を伝えたいのか、どうやって表現したいのか、
書いているうちに分からなくなってしまうんですよね。
ごちゃごちゃしすぎだってよく言われますから。
 
----------------------------------------
 
家族や友人の心も読めなければ、他人の心を読む事は不可能だね。
本を読んでも心が読めるようになる効果はあまりないと思う。
なぜなら、そこまで深く登場人物の心を作り込んでいる本が少ないから。
 
読解力というのは相手の心を読めるかどうかという力。
文章から、相手の深い心情を読み取る事が出来る人はかなり読解力が高い人だと思う。
そのスキルを究極まで高めた仕事がプロファイリングだね。犯罪捜査なんかで使われる。
 
相手の心情を読む力というのは、相手の心情を理解し、同じ立場に立つ想像力。
価値観の違う相手の行動心理を読むのは並大抵の技術ではない。
 
参考になるかどうかはわからないけど、コンピューターウイルスの話をしよう。
コンピューターウイルス対策ソフトというのは多く出ている。
ウイルスバスター、ノートンアンチウイルス、マカフィーウイルススキャン。
ウイルスを作る人というのはセキュリティの穴を見つけるのが上手い人だ。
愉快犯も多いし、自己顕示欲が強い人だったり、アンチWindowsの人もいる。
そういうコンピューターウイルスを作った人が捕まった後、
ウイルス対策ソフトを作っている会社がその人の保釈金を払って雇う場合がある。
実際にウイルスを作る側の心理がわからなければ、防ぐ事はできないからだ。
 
それと同じように、人を騙すのが得意な人は、騙そうとしてる人間の心理が良く分かる。
つまり、人に騙されにくくなるという事だ。
 
そうやって、人の心を読む力を自分の役に立つ力として使えるレベルになって、
ようやく人の心に響く言葉が紡げるようになるんじゃないかな。
人の心を操れるレベルで、ある程度の文章力があれば、読者の心も操れると思う。
 
難しい言葉を選んでしまう云々の話だが、どうだろうな。
どうして難しい言葉を使うのか、という理由にもよる。
バカにもわかるように説明できない人間はバカだ。
バカの心理がわからないバカ、というべきか。
わざわざ難しい言葉を使って、知のひけらかしを好むのは下卑た人間だ。
そんなものでしか優越感が得られないのは恥じるべき行いでもある。
 
頭の中で整理がつかない時は、全てを紙に書いてまとめるといい。
紙の上でまとめて推敲して頭に戻せばいいんだ。
そのうち、慣れてくると紙が必要無くなる。
 
まとめずに話し始めるのはダルがられるし、頭が弱いと思われる。
頭の中で整理がつかないうちに話すとこういう事になる。
「あのね、今日幼稚園に行ったのね。そしたら先生が怒ったの。」
「なんで先生は怒ったの?」
「あのね、今日幼稚園に行ったの。そしたら、ひろあきくんが電車取ったの。」
「ひろあきくんが電車を取った事を先生が怒ったの?」
「ちーがーう!」
「どうして先生は怒ったの?」
「ひろあきくんがね、電車のおもちゃを取ったの。」
「それはあなたのおもちゃだったの?」
「うん。わたしが持ってたのにひろあきくんが取ったの。」
「だから先生がひろあきくんに怒ったの?」
「ちーがーう!」
「どうして怒ったの?」
「ケンカしたから。」
「あなたとひろあきくんがケンカしたの?」
「うん。」
「そしたら、ケンカしちゃダメって言われたの?」
「うん。」
「そっか。」
 
これは子供だから許される話で、大人が同じ事をしたら完全にアホでしかない。
これをさらに難しい言葉で言うとどうなるか…。
キミがやってる事がそういう事じゃないといいが。
 
話というのは、難しくしようとするとどこまでも難しくなる。
逆に簡単にしようと思えば、どこまでも簡単に出来る。
シンプルな言葉を使えるようにするには、子供に説明しようと思えばいいんだ。
 
 
シンプルな言葉で話し合う事ってのも、大人には必要な場合が多い。
色々と厄介な問題が出てきて、離婚調停なんかになる前に、
「俺はおまえの事が好きだよ。」
「私も好き。」
「じゃあ一緒にいよっか。」
「うん。そのための方法を考えようか。」
ってなるケースも多いんじゃねぇかと思うんだよね。
 
大人になると意地だとかプライドだとかが出てきてどうもいけねぇ。
頭がショートする前にシンプルに考えようよ。
 
 
2009/02/08


前のページ 目次 次のページ



[トップページへ]