世間ではたまに、離婚した人を『経験豊富』という表現をしたりする事がある。
間接的にディスってるならともかく、本気で言っているなら滑稽な話だ。
離婚する人間の多くは、我慢が無いか、性格に難があるか、相手を見る目が無い。
また、何度も離婚をする人間はそれにくわえて学習能力が無い人間だ。
そのような人間が周りに非難された時、大抵は自分を顧みずにこう言う。
「一度きりの人生だから他人がどう思おうと気にしない。」
自分や他人にそう言い聞かせる事でクリアにしようとするのが痛々しい。
実に愚かしく哀れな人種である。
もっと残念な人間は「私は経験豊富だから。」と自虐まじりにも得意になってたりする。
失笑を買っている事にも気付かずに話す様は、実に悲惨だ。
離婚した事のある人間を見る時、
愛する者との契約を破棄した人間である事を忘れてはならない。
そんな人間と契約をしたがる人間がいるだろうか。
いるとしたら、それは想像力と危機管理意識に欠けた人間だ。
過ちは過ちとして反省し、受け入れる勇気を持って欲しい。
そこから逃げてフタをしても事実は消えない。
心の片隅で自分に言い訳をしている事を意識する事になる。
それが何に繋がるかと言えば、自分に対する信用の下落だ。
自分に対する信用の下落は自分嫌いにも繋がる。
自分を嫌いな人間というのは、嫌いな人間と24時間一緒に過ごすのと同じ事になる。
それが進むと精神を病み、場合によっては身を滅ぼす事もある。
自分で自分を責める原因を作る人間は自分が大事じゃないのか、
そこまで頭が回らないバカなのか、そのどちらかだ。
ウチに来る読者諸氏にはそういう人間にはならないで頂きたい。
自分に胸を張っていられる自分であり続けていただきたい。
自己防衛の一つだと思って離婚するのなら、それで良い。
自分にもそう言って納得させる事だ。
納得の無いまま進めば、ロクな事にはならない。
その先に待っているのは後ろめたさからくる後悔の余生だ。
その道は歩いていても陰鬱な気持ちになるだけの生き地獄だ。
この世に正義は一つだけ。
自分の納得だけが正義だ。
納得のある人生を。
2010/10/30
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